家紋ニュース　戦国時代の西国大名

本日はバレンタインデー。ネクタイを男性にプレゼントする女性も多い日であり、家紋入りのネクタイというものもあるそうです。そこで、家紋ドットネットでも人気の高い、西国大名、島津氏、長曾我部氏、毛利氏、大友氏の家紋を抜粋しご紹介します。
 

初めにご紹介するのは「丸に十字（まるにじゅうじ）」。「丸に十字」は島津氏の代表紋で、轡（くつわ）に似た形をしていることから「轡十字（くつわじゅうじ）」とも呼ばれます。もとは「十の字」を用いていたとされる島津氏でしたが、「豊臣秀吉（とよとみ ひでよし）」がバテレン追放令を出したことをきっかけに、キリシタンと疑われることを避けるため「丸に十字」を用いるようになったとされています。関ケ原の戦いで武者振りを示した「島津義弘（しまづ よしひろ）」などが有名です。

丸に七つ片喰（まるにななつかたばみ）」。「丸に七つ片喰」は長曾我部氏の独占紋。「片喰」紋は旺盛な繁殖力をもつカタバミ科の多年草の片喰を紋章化したもので、「片喰」紋の繁殖力から、子孫繁栄を願う武家に好まれたといわれています。長曾我部氏は、「丸に七つ片喰」のほか、「片喰」紋や「帆掛船（ほかけぶね）」も用いていました。「長曾我部能俊（ちょうそかべ よしとし）」が土佐に下向するにあたり参内したところ天皇より酒をいただき、その際に風に吹かれた片喰の葉が盃に舞い降りたことから「片喰」紋を家紋にしたといわれています。

「長門三つ星（ながとみつぼし）」。「長門三つ星」は毛利氏の代表紋。戦勝を呼び込む「三つ星」と“勝つ”に通じる「一」の組み合わさった家紋であることから、武家にとって縁起のいい家紋とされています。「毛利元就（もうり もとなり）」が一本の矢と三本の矢を折らせて兄弟三人で協力することの大切さを説いた「三本の矢」の逸話は、この「長門三つ星」をもとに作られたともいわれています。「毛利元就」の孫、「毛利輝元（もうり てるもと）」の頃には「長門沢瀉（ながとおもだか）」を用いることが増えたともいわれています。

「大友抱き杏葉（おおともだきぎょうよう）」。「大友抱き杏葉」は大友氏の代表紋。本家以外の一門や働きの認められた家臣には「大友抱き杏葉」に花が加わった「大友抱き花杏葉（おおともだきはなぎょうよう）」が与えられたとされています。この家紋を持つものは「同紋衆」と呼ばれ、優遇されたともいわれます。キリシタン大名として知られる「大友宗麟（おおとも そうりん）」は、宗教を変えても家紋は変えなかったほど「大友抱き杏葉」に強い愛着を持っていたといわれています。

今回ご紹介した家紋については、本日発表の「家紋ドットネット（Web）（https://kamon.myoji-yurai.net/columnDaimyoWest.htm）」をご覧ください。

※上記データは６，０００種以上の家紋情報を持つ家紋アクセスNO.1サイト「無料家紋ドットネット（Web）」と「無料 家紋」アプリのデータベースから、有名西国戦国大名の家紋を抽出し、ルーツ製作委員会の厳正なる審査を経て、集計、調査いたしました。今回調査で第２４０回目（前回は「２０１８年２月珍しいレア名字ランキングトップ３０～名字由来ｎｅｔセレクト～」を発表）。