２０２１年上半期日本家紋トレンドアクセスランキングベスト１００

「２０２１年上半期日本家紋トレンドアクセスランキングベスト１００」の第１位は「丸に隅立て四つ目（まるにすみたてよつめ）」。纐纈模様（こうけつもよう）ともいわれる絞り染めの模様から家紋に転じたといわれ、一つ目結から十六目結までいくつものパターンがあります。目結紋を使用している武将では、「佐々成政（さっさ　なりまさ）」が有名です。第２位は「丸に違い鷹の羽（まるにちがいたかのは）」。「上半期日本家紋トレンドアクセスランキング」では過去２回２位を獲得している人気の家紋です。鷹の威厳のある姿からか武人に好まれたともいわれ、阿部氏や江戸初期の武将「浅野幸長（あさの よしなが）」などが使用していたことで有名です。第３位は「丸に桔梗（まるにききょう）」。桔梗紋を使用する武将では、「明智光秀（あけち みつひで）」の「水色桔梗（みずいろききょう）」が有名です。昨年の大河ドラマ「麒麟がくる」の影響からか、「２０２０年上半期日本家紋トレンドアクセスランキングベスト１００（https://kamon.myoji-yurai.net/halfYearAccessRanking.htm?rankingId=8）」では第１位に輝き注目を集めました。

今回上位３０位内に新たにランクインした家紋は、５件（約１７％）。第１２位に「丸に三つ星に一の字（まるにみつぼしにいちのじ）」。古代中国では「将軍星」ともいわれる、オリオン座の三つ星に、縁起の良い「一」を組み合わせた家紋で、三つ星の下に「一」がある家紋は、「渡辺星」とも呼ばれ、渡辺さんに多い家紋です。反対に、三つ星の上に「一」がある家紋は、戦国時代の武将「毛利元就（もうり もとなり）」や「毛利輝元（もうり てるもと）」など、毛利家の家紋として有名です。第２６位「丸に並び矢（まるにならびや）」は、源頼朝に仕えた有力御家人の一人「梶原景時（かじわら かげとき）」が使用した家紋です。景時は、２０２２年放送予定の大河ドラマ「鎌倉殿の１３人」でも重要人物となることが予想されるため、今後の順位にも注目です。第２８位「鶴の丸（つるのまる）」。鶴紋は亀と並ぶ長寿のシンボルである縁起のよさや、見た目の美しさが好まれたといわれています。「鶴の丸」を使用した武将では、「森長可（もり ながよし）」や「南部信直（なんぶ のぶなお）」などが有名です。

日本最大の家紋ドットネット・トレンドランキングでは、その年の大河ドラマの影響を受ける傾向もみられます。今年２月に最終回を迎えた「麒麟がくる」の主人公「明智光秀」の桔梗紋が第３位にランクインし、ドラマを通じ光秀再評価の動きと共に、家紋にも関心が向けられた結果といえます。ちなみに今期の大河ドラマ「晴天を衝け」の主人公「渋沢栄一」の家紋「丸に違い柏（まるにちがいかしわ）」は今回第５１位でした。下半期で順位がどのように変動するのか、今後の家紋トレンドに注目です。３１位以下のランキングの詳細については、本日発表の「家紋ドットネット（Web）（https://kamon.myoji-yurai.net/halfYearAccessRanking.htm）」をご覧ください。

上記データ８，０００種の家紋情報を持つ日本最大の「無料 家紋」アプリと「無料家紋ドットネット（Web）」のデータベースから、アクセス数の多かった家紋順にランキングを抽出し、当社委員会の厳正な審査を経てランキングを作成いたしました。（集計期間２０２０年１２月１日〜２０２１年５月３１日：集計日２０２１年６月３０日。家紋検索数:２，０９８，３３４件）今回の調査で４１７回目（前回は「２０２１年赤ちゃん名づけ上半期トレンドアクセスベスト１００」を発表）。