全国名字めぐりの旅 第145回 埼玉県(1)
全国名字めぐりの旅 第145回 埼玉県(1)埼玉県は東京のベッドタウンとして発達してきたため、東京に一番近い田舎というイメージがある。
そこから「ださい(たま)」という言葉まで生まれた。
同じ立地の千葉県民に対しては微妙に対抗意識がある。
埼玉都民などといわれることもあるが、旧浦和市などは郷土愛が非常に強い。
それはサッカーチーム浦和レッツの熱烈なサポーターからもわかる。
さて、埼玉県に多い名字には斎藤さんがいる。
斎藤さんは関東から東北にかけて多く、数的には山形県が一番多いが、その次が埼玉県だ。
斎藤という名字は第38代天智天皇の重臣藤原鎌足(614-69)の流れをくむ武家藤原氏・藤原利(とし)仁(ひと)将軍の子孫である。
利仁の子叙(のぶ)用(もち)が斎宮頭(さいぐうのかみ)に任命されたことを記念して、斎宮の斎と藤原の藤を組み合わせて斎藤と名乗った。
斎宮とは天皇が即位したとき、伊勢神宮に派遣された未婚の皇女のことをいう。
斎宮は一生独身を通して神様にお仕えした。
その斎宮のお世話をした役所が斎宮寮で、その長官が斎宮頭である。
家紋は藤原氏ゆかりの下り藤や花の美しさから日本女性の象徴となった撫子(なでしこ)をよく使う。
埼玉県は東京のベッドタウンとして発達してきたため、東京に一番近い田舎というイメージがある。
そこから「ださい(たま)」という言葉まで生まれた。
同じ立地の千葉県民に対しては微妙に対抗意識がある。
埼玉都民などといわれることもあるが、旧浦和市などは郷土愛が非常に強い。
それはサッカーチーム浦和レッツの熱烈なサポーターからもわかる。