全国名字めぐりの旅 第130回 栃木県(6)
全国名字めぐりの旅 第130回 栃木県(6)栃木県には野沢さんも多い。
6万人ほどいる。
野澤が古い書き方で、野沢は新字体。
ルーツはどちらも同じである。
栃木県の野沢さんは宇都宮市野沢町から発祥した系統が有名である。
出自は第56代清和天皇(850-80)の流れをくむ清和源氏。
常陸国(茨城県)の名族佐竹氏の一族で、野沢伊予(いよ)守(のかみ)朝秀が初代という。
ただし同地からは第38代天智天皇の重臣藤原鎌足(614-69)の流れをくむ武家藤原氏の野沢さんも出た。
藤原俊勝が野沢丹波と称して始祖となった家系だ。
どちらも中世には宇都宮の豪族宇都宮氏に仕えたから話がややこしい。
現在残されている系図を見ると源氏から始まるものが多いので、系図上は源氏優勢だが、源氏の系図を持ちながら藤原氏ゆかりの「下り藤」紋を使っている家もあり、両家は一体となった感がある。
同じ主君に仕える同姓が親しくなるのは自然である。
長い間に嫁や養子のやりとりをして、いつしかルーツも混ざり合ってしまう。
家系とはそういうものだ。
唯一家紋に本来のルーツの名残をとどめている。
たとえばもともと源氏の家は本家佐竹氏の「日の丸扇」をよく使っている。
栃木県には野沢さんも多い。
6万人ほどいる。
野澤が古い書き方で、野沢は新字体。
ルーツはどちらも同じである。
栃木県の野沢さんは宇都宮市野沢町から発祥した系統が有名である。
出自は第56代清和天皇(850-80)の流れをくむ清和源氏。
常陸国(茨城県)の名族佐竹氏の一族で、野沢伊予(いよ)守(のかみ)朝秀が初代という。
ただし同地からは第38代天智天皇の重臣藤原鎌足(614-69)の流れをくむ武家藤原氏の野沢さんも出た。
藤原俊勝が野沢丹波と称して始祖となった家系だ。
どちらも中世には宇都宮の豪族宇都宮氏に仕えたから話がややこしい。
現在残されている系図を見ると源氏から始まるものが多いので、系図上は源氏優勢だが、源氏の系図を持ちながら藤原氏ゆかりの「下り藤」紋を使っている家もあり、両家は一体となった感がある。