名字ランキング 第76位　高田

名字博士と愛ちゃんが　高田姓について話しています。

「高田さんはタカダとタカタの読み方があるわよね」

「東日本では圧倒的にタカダさんだが、ジャパネットネットたかたの創業者髙田明さんの登場で全国的にタカタ読みが知られるようになった。髙田明さんは長崎県平戸市の出身だ。西日本では山崎がヤマサキ、江崎がエサキなど、ほかの名字も濁らないで読むことが多いね」

「どうして濁らないの」

「明確な理由は判っていないが、津軽弁では起きることをオギル、行くことをイグというからね。地域的な特徴だろう。また髙は高の異体字だ。髙は単に高いだけじゃなく天地をつなぐハシゴの意を持っている。ハシゴでのぼるほど高いということだね」

「高田とは高台の田んぼのこと？」

「タカの語源は山を意味する〇〇岳の岳(たけ)で、盛り上がった土地のことだ。タは必ずしも田んぼに限らず場所のことをいう。高田さんは高台に住んでいた人だね」

「高いところから村を見下ろしていたわけね」

「高台は見晴らしもいいし、敵の侵入にもいち早く気づく。そのうえ洪水などの被害にも遭わないからね。領主や殿様など身分の高い人が好んで家を建てた。高田さんのご先祖はそのような人の上に立つ人物だったんだろう。」