全国名字めぐりの旅 第164回 東京都(2)
全国名字めぐりの旅 第164回 東京都(2)東京都で二番目に多い名字は佐藤さんである。
佐藤さんは東北に密集している。
現在東京に住んでいる佐藤さんもルーツをさかのぼれば、ほとんどが東北出身だろう。
なぜ佐藤さんが東北に多いかといえば、佐藤さんはもともと奥州藤原氏の家臣だったからである。
いまから900年ほど前。
東北は奥州と呼ばれ、藤原氏が支配していた。
初代を清衡(きよひら)といい、天治元年(1124)には岩手県平泉町に中尊寺の金色堂を完成させた。
これは現在、世界遺産になっている。
奥州藤原氏の三代目秀衡(ひでひら)を頼ってきたのが源義経。
その義経が兄頼朝に呼ばれて鎌倉へ向かうとき、秀衡は二人の豪傑をつけた。
佐藤継信と忠信兄弟である。
佐藤氏は藤原氏の一族といわれている。
義経が平家追討を命じられると、継信は屋島の戦いで義経をかばって戦死し、弟の忠信は義経が頼朝と不和になったあと、京で殺害された。
佐藤兄弟の活躍は東北に伝えられ、故郷の人々を感動させ、涙を誘った。
そしてゆかりの者は誇らしく佐藤姓を名乗り、一族は東北で大いに栄えた。
兄弟の流れをくむ佐藤さんは源氏車と下り藤、上り藤を愛用する。
東京都で二番目に多い名字は佐藤さんである。
佐藤さんは東北に密集している。
現在東京に住んでいる佐藤さんもルーツをさかのぼれば、ほとんどが東北出身だろう。
なぜ佐藤さんが東北に多いかといえば、佐藤さんはもともと奥州藤原氏の家臣だったからである。
いまから900年ほど前。
東北は奥州と呼ばれ、藤原氏が支配していた。
初代を清衡(きよひら)といい、天治元年(1124)には岩手県平泉町に中尊寺の金色堂を完成させた。
これは現在、世界遺産になっている。