全国名字めぐりの旅 第163回 東京都(1)
全国名字めぐりの旅 第163回 東京都(1)東京には全国から人々が移住している。
そのため名字分布は全国の縮小版となっているが、あえて特徴をあげると、東日本に多い名字が上位に入っていることだろう。
たとえば東京都の第一位は鈴木さん。
鈴木さんは東海地方を中心として南関東、南東北に多い。
東京で鈴木さんが抜きん出て多いということは、これらの地域から東京、江戸へ移り住んだ家が多かったことを示している。
そもそも鈴木さんは紀伊国(和歌山県)の出身である。
和歌山県新宮市に熊野速玉大社がある。
世界遺産になっている名社で、縁結びの神様として知られている。
ここの神主に穂積(ほづみ)という家がある。
穂積とは秋に収穫した稲穂を積み上げ、神様に感謝することだが、これを和歌山県の方言では「すすき」といった。
このすすきに鈴木の文字を当てて生まれたのが鈴木さんである。
鈴木さんは和歌山県海南市にある藤白神社へ移り、鈴木重倫(しげのり)の子重家は武士となって源義経に仕え、遠く奥州(東北)までお供をした。
その子孫が東日本で広まったのだ。
重家の流れをくむ鈴木さんは本姓穂積にちなんで抱き稲、または下り藤紋をよく使う。
東京には全国から人々が移住している。
そのため名字分布は全国の縮小版となっているが、あえて特徴をあげると、東日本に多い名字が上位に入っていることだろう。
たとえば東京都の第一位は鈴木さん。
鈴木さんは東海地方を中心として南関東、南東北に多い。
東京で鈴木さんが抜きん出て多いということは、これらの地域から東京、江戸へ移り住んだ家が多かったことを示している。