全国名字めぐりの旅 第165回 東京都(3)
全国名字めぐりの旅 第165回 東京都(3)東京都で三番目に多いのは高橋さんである。
高橋さんも東日本に多く、とくに宮城・岩手・秋田・山形・新潟県に密集している。
高橋さんについては山形県のところで取り上げているので、次の四番目、田中さんについて解説しよう。
田中という名字は地名に由来している。
我が国は農耕国家だから、全国いたるところに水田があった。
最初、田んぼができたころ、農民は村から通いで田んぼを耕したが、どんどんと田んぼが増えると、自分の田んぼが遠くにある者は難渋し、「田んぼの中」に家を建てて住むようになった。
これが田中という地名の始まりである。
全国の田中地名からはさまざまなルーツの田中さんが誕生したため、ある田中さんのルーツを知るには、家紋を手がかりにするしかない。
たとえば、群馬県太田市新田田中町から出た第56代清和天皇(850-81)の流れをくむ清和源氏新田氏族の田中さんは新田一つ引きをよく使う。
滋賀県高島市安曇川町(あどがわちょう)田中から出た第59代宇多天皇(867-931)の流れをくむ宇多源氏佐々木氏族の田中さんは、隅立て四つ目を愛用している。
東京都で三番目に多いのは高橋さんである。
高橋さんも東日本に多く、とくに宮城・岩手・秋田・山形・新潟県に密集している。
高橋さんについては山形県のところで取り上げているので、次の四番目、田中さんについて解説しよう。
田中という名字は地名に由来している。
我が国は農耕国家だから、全国いたるところに水田があった。
最初、田んぼができたころ、農民は村から通いで田んぼを耕したが、どんどんと田んぼが増えると、自分の田んぼが遠くにある者は難渋し、「田んぼの中」に家を建てて住むようになった。
これが田中という地名の始まりである。