京都府で多い名字ランキング30! 東京都とは違う傾向や公家に関する希少姓も
京都府で多い名字ランキング30! 東京都とは違う傾向や公家に関する希少姓も
2020/03/16(月) 08:30
旧都である京都府ではその地理的な由縁のほかにも、天皇家に縁が深い名字も多い傾向がある。全国ランキングや首都である東京都で多い名字ランキングとも比較しながら、京都府ならではの名字事情に迫ってみよう。
■特に近畿に多い「田中」さんが第1位
京都府の名字ランキング第1位は、京都府におよそ4万2,000人いる「田中」さん。「田中」さんは特に近畿地方に多く、大阪府、兵庫県、滋賀県でも1位、奈良県、和歌山県では2位となっている。なお、全国順位は4位だ。
田中姓は、田に囲まれた場所に住んでいた人が名乗り始めたことがきっかけと言われている。水田の開発は文化の発展した地域から進んでいったとされているため、古来より朝廷が置かれていた近畿地方に「田中」姓が多くなったと考えられる。
2位は「山本」さん。京都府に住む「山本」さんの人数はおよそ3万5,000人で、全国順位7位の「山本」は、特に近畿・中国地方にみられる名字となっている。「山本」さんの語源は、山のふもと・山の中心にあり、山の神との関連から神官が多いと言われている。
3位は「中村」さんで、京都府にはおよそ2万7,000人の中村さんがいる。なお、中村さんは全国でも8番目に多い名字だ。由来は、小さな村が大きくなって分村ができた時に、もともとの村の名前を「中村」と呼んだことが始まりとされている。
■「源平藤橘」のひとつ「藤原」姓に注目
京都府ならではの傾向はどうだろう。京都府のランキングでは30位圏内でありながら全国順位が30位以下だった名字は 、6位「西村」さん(全国順位43位)、14位「中川」さん(50位)、15位「谷口」さん(70位)、16位「上田」さん(60位)、18位「岡本」さん(49位)、29位「藤原」さん(47位)などがある 。
6位の「西村」さんの語源は、大きな村の西側の分村と言われており、「中村」さんと名字の成り立ちは同じあると考えられている。29位にランクインした「藤原」姓は、大化の改新で知られる「中臣鎌足」が「天智天皇」に賜ったことに始まり、平安時代に隆盛を極めた「藤原道長」などがいる天皇家に縁が深い名字。長く朝廷が置かれていた京都府に「藤原」さんが多いのは、その名残であると考えられる。
また「藤原」姓は、同じ「藤」のつく「伊藤」さん(17位)、「佐藤」さん(25位)、「加藤」さん(26位)などのルーツとなっている。ちなみに、「藤原」氏のように天皇から名字を賜り、特に繁栄して巨大な権力を持っていった「源」氏、「平」氏、「橘」氏の4つをまとめて「源平藤橘(げんぺいとうきつ)」と言い、多くの名字の元となっている。
■希少姓には公家に関連する名字も
一方、京都府にまつわる珍しい名字は、「近衛(このえ)」さん、「徳大寺(とくだいじ)」さん、「大炊御門(おおいのみかど)」さんなどの公家に関連する名字がある。他にも、「勘解由小路(かでのこうじ)」さん、「宇多小路(うたこうじ)」さん、「万里小路(までのこうじ)」さんなどがあり、「○○小路」という名字の多くは京都府の地名がルーツとなっている。
他にも全国におよそ60人の「太秦(うずまさ)」さんの発祥は、山城国葛野郡太秦邑と言われている。現在でも京都府右京区に地名が残っており、東映太秦映画村が有名だ。また、全国におよそ9,700人いる「四方(よも)」さんは、全国人数の57%にあたるおよそ5,500人が京都府民である。
京都府と言えば、清水寺や嵐山など多くの紅葉の名所があることでも有名。京都府と紅葉に因んだ名字として、全国におよそ60人の「鴨脚(いちょう)」さん、全国人数80人の「鶏冠井(かえで)」さんがいる。「鴨脚」さんは、鴨の脚が銀杏の葉の形に似ているため、「いちょう」と読み、世界遺産の下鴨神社の神官がルーツとされている。「鶏冠井」さんは、楓の葉が鶏のとさかに似た形のため「かえで」と読み、京都府向日市には鶏冠井(かいで)町がある。
■「京都」さんのルーツは九州!?
京都府と同じ表記の「京都」さんは全国におよそ80人の希少姓。しかし、ルーツは京都府ではなく、現在の福岡県の一部と大分県北部である豊前国京都郡とされており、現在でも福岡県に多く見られる名字である。
なお、「京都府」そのものの地名の由来は、高台や大きい場所を意味する「京」から発生したという説や「天皇の在所」という説がある。
首都である東京都と旧都の京都府で比較すると、京都の名字ベスト3である「田中」さんは4位、「中村」さん7位、「山本」さんが10位となっている。一方、東京都の1位「鈴木」さん、2位の「佐藤」さん、3位「高橋」さんが、京都府で33位、25位、12位と必ずしも上位にはなっていない。東西の都では名字の分布が異なることが分かる。
※ランキングは、月間400万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net(Web)」の名字データベースから、電話帳データをもとに京都府・東京都で実世帯が確認できるもののみを集計し、人数の多い順に抽出。100人未満四捨五入により算出。
※このランキングのデータは2011年時点の政府発表統計および全国電話帳データを元にルーツ製作委員会が独自に算出。
※マイナビニュースにも掲載。
■特に近畿に多い「田中」さんが第1位
京都府の名字ランキング第1位は、京都府におよそ4万2,000人いる「田中」さん。「田中」さんは特に近畿地方に多く、大阪府、兵庫県、滋賀県でも1位、奈良県、和歌山県では2位となっている。なお、全国順位は4位だ。
田中姓は、田に囲まれた場所に住んでいた人が名乗り始めたことがきっかけと言われている。水田の開発は文化の発展した地域から進んでいったとされているため、古来より朝廷が置かれていた近畿地方に「田中」姓が多くなったと考えられる。
2位は「山本」さん。京都府に住む「山本」さんの人数はおよそ3万5,000人で、全国順位7位の「山本」は、特に近畿・中国地方にみられる名字となっている。「山本」さんの語源は、山のふもと・山の中心にあり、山の神との関連から神官が多いと言われている。
3位は「中村」さんで、京都府にはおよそ2万7,000人の中村さんがいる。なお、中村さんは全国でも8番目に多い名字だ。由来は、小さな村が大きくなって分村ができた時に、もともとの村の名前を「中村」と呼んだことが始まりとされている。
■「源平藤橘」のひとつ「藤原」姓に注目
京都府ならではの傾向はどうだろう。京都府のランキングでは30位圏内でありながら全国順位が30位以下だった名字は 、6位「西村」さん(全国順位43位)、14位「中川」さん(50位)、15位「谷口」さん(70位)、16位「上田」さん(60位)、18位「岡本」さん(49位)、29位「藤原」さん(47位)などがある 。
6位の「西村」さんの語源は、大きな村の西側の分村と言われており、「中村」さんと名字の成り立ちは同じあると考えられている。29位にランクインした「藤原」姓は、大化の改新で知られる「中臣鎌足」が「天智天皇」に賜ったことに始まり、平安時代に隆盛を極めた「藤原道長」などがいる天皇家に縁が深い名字。長く朝廷が置かれていた京都府に「藤原」さんが多いのは、その名残であると考えられる。
また「藤原」姓は、同じ「藤」のつく「伊藤」さん(17位)、「佐藤」さん(25位)、「加藤」さん(26位)などのルーツとなっている。ちなみに、「藤原」氏のように天皇から名字を賜り、特に繁栄して巨大な権力を持っていった「源」氏、「平」氏、「橘」氏の4つをまとめて「源平藤橘(げんぺいとうきつ)」と言い、多くの名字の元となっている。
■希少姓には公家に関連する名字も
一方、京都府にまつわる珍しい名字は、「近衛(このえ)」さん、「徳大寺(とくだいじ)」さん、「大炊御門(おおいのみかど)」さんなどの公家に関連する名字がある。他にも、「勘解由小路(かでのこうじ)」さん、「宇多小路(うたこうじ)」さん、「万里小路(までのこうじ)」さんなどがあり、「○○小路」という名字の多くは京都府の地名がルーツとなっている。
他にも全国におよそ60人の「太秦(うずまさ)」さんの発祥は、山城国葛野郡太秦邑と言われている。現在でも京都府右京区に地名が残っており、東映太秦映画村が有名だ。また、全国におよそ9,700人いる「四方(よも)」さんは、全国人数の57%にあたるおよそ5,500人が京都府民である。
京都府と言えば、清水寺や嵐山など多くの紅葉の名所があることでも有名。京都府と紅葉に因んだ名字として、全国におよそ60人の「鴨脚(いちょう)」さん、全国人数80人の「鶏冠井(かえで)」さんがいる。「鴨脚」さんは、鴨の脚が銀杏の葉の形に似ているため、「いちょう」と読み、世界遺産の下鴨神社の神官がルーツとされている。「鶏冠井」さんは、楓の葉が鶏のとさかに似た形のため「かえで」と読み、京都府向日市には鶏冠井(かいで)町がある。
■「京都」さんのルーツは九州!?
京都府と同じ表記の「京都」さんは全国におよそ80人の希少姓。しかし、ルーツは京都府ではなく、現在の福岡県の一部と大分県北部である豊前国京都郡とされており、現在でも福岡県に多く見られる名字である。
なお、「京都府」そのものの地名の由来は、高台や大きい場所を意味する「京」から発生したという説や「天皇の在所」という説がある。
首都である東京都と旧都の京都府で比較すると、京都の名字ベスト3である「田中」さんは4位、「中村」さん7位、「山本」さんが10位となっている。一方、東京都の1位「鈴木」さん、2位の「佐藤」さん、3位「高橋」さんが、京都府で33位、25位、12位と必ずしも上位にはなっていない。東西の都では名字の分布が異なることが分かる。
※ランキングは、月間400万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net(Web)」の名字データベースから、電話帳データをもとに京都府・東京都で実世帯が確認できるもののみを集計し、人数の多い順に抽出。100人未満四捨五入により算出。
※このランキングのデータは2011年時点の政府発表統計および全国電話帳データを元にルーツ製作委員会が独自に算出。
※マイナビニュースにも掲載。
旧都である京都府ではその地理的な由縁のほかにも、天皇家に縁が深い名字も多い傾向がある。全国ランキングや首都である東京都で多い名字ランキングとも比較しながら、京都府ならではの名字事情に迫ってみよう。
■特に近畿に多い「田中」さんが第1位
京都府の名字ランキング第1位は、京都府におよそ4万2,000人いる「田中」さん。「田中」さんは特に近畿地方に多く、大阪府、兵庫県、滋賀県でも1位、奈良県、和歌山県では2位となっている。なお、全国順位は4位だ。
田中姓は、田に囲まれた場所に住んでいた人が名乗り始めたことがきっかけと言われている。水田の開発は文化の発展した地域から進んでいったとされているため、古来より朝廷が置かれていた近畿地方に「田中」姓が多くなったと考えられる。
2位は「山本」さん。京都府に住む「山本」さんの人数はおよそ3万5,000人で、全国順位7位の「山本」は、特に近畿・中国地方にみられる名字となっている。「山本」さんの語源は、山のふもと・山の中心にあり、山の神との関連から神官が多いと言われている。
3位は「中村」さんで、京都府にはおよそ2万7,000人の中村さんがいる。なお、中村さんは全国でも8番目に多い名字だ。由来は、小さな村が大きくなって分村ができた時に、もともとの村の名前を「中村」と呼んだことが始まりとされている。
■「源平藤橘」のひとつ「藤原」姓に注目
京都府ならではの傾向はどうだろう。京都府のランキングでは30位圏内でありながら全国順位が30位以下だった名字は 、6位「西村」さん(全国順位43位)、14位「中川」さん(50位)、15位「谷口」さん(70位)、16位「上田」さん(60位)、18位「岡本」さん(49位)、29位「藤原」さん(47位)などがある 。
6位の「西村」さんの語源は、大きな村の西側の分村と言われており、「中村」さんと名字の成り立ちは同じあると考えられている。29位にランクインした「藤原」姓は、大化の改新で知られる「中臣鎌足」が「天智天皇」に賜ったことに始まり、平安時代に隆盛を極めた「藤原道長」などがいる天皇家に縁が深い名字。長く朝廷が置かれていた京都府に「藤原」さんが多いのは、その名残であると考えられる。
また「藤原」姓は、同じ「藤」のつく「伊藤」さん(17位)、「佐藤」さん(25位)、「加藤」さん(26位)などのルーツとなっている。ちなみに、「藤原」氏のように天皇から名字を賜り、特に繁栄して巨大な権力を持っていった「源」氏、「平」氏、「橘」氏の4つをまとめて「源平藤橘(げんぺいとうきつ)」と言い、多くの名字の元となっている。
■希少姓には公家に関連する名字も
一方、京都府にまつわる珍しい名字は、「近衛(このえ)」さん、「徳大寺(とくだいじ)」さん、「大炊御門(おおいのみかど)」さんなどの公家に関連する名字がある。他にも、「勘解由小路(かでのこうじ)」さん、「宇多小路(うたこうじ)」さん、「万里小路(までのこうじ)」さんなどがあり、「○○小路」という名字の多くは京都府の地名がルーツとなっている。
他にも全国におよそ60人の「太秦(うずまさ)」さんの発祥は、山城国葛野郡太秦邑と言われている。現在でも京都府右京区に地名が残っており、東映太秦映画村が有名だ。また、全国におよそ9,700人いる「四方(よも)」さんは、全国人数の57%にあたるおよそ5,500人が京都府民である。
京都府と言えば、清水寺や嵐山など多くの紅葉の名所があることでも有名。京都府と紅葉に因んだ名字として、全国におよそ60人の「鴨脚(いちょう)」さん、全国人数80人の「鶏冠井(かえで)」さんがいる。「鴨脚」さんは、鴨の脚が銀杏の葉の形に似ているため、「いちょう」と読み、世界遺産の下鴨神社の神官がルーツとされている。「鶏冠井」さんは、楓の葉が鶏のとさかに似た形のため「かえで」と読み、京都府向日市には鶏冠井(かいで)町がある。
■「京都」さんのルーツは九州!?
京都府と同じ表記の「京都」さんは全国におよそ80人の希少姓。しかし、ルーツは京都府ではなく、現在の福岡県の一部と大分県北部である豊前国京都郡とされており、現在でも福岡県に多く見られる名字である。
なお、「京都府」そのものの地名の由来は、高台や大きい場所を意味する「京」から発生したという説や「天皇の在所」という説がある。
首都である東京都と旧都の京都府で比較すると、京都の名字ベスト3である「田中」さんは4位、「中村」さん7位、「山本」さんが10位となっている。一方、東京都の1位「鈴木」さん、2位の「佐藤」さん、3位「高橋」さんが、京都府で33位、25位、12位と必ずしも上位にはなっていない。東西の都では名字の分布が異なることが分かる。
※ランキングは、月間400万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net(Web)」の名字データベースから、電話帳データをもとに京都府・東京都で実世帯が確認できるもののみを集計し、人数の多い順に抽出。100人未満四捨五入により算出。
※このランキングのデータは2011年時点の政府発表統計および全国電話帳データを元にルーツ製作委員会が独自に算出。
※マイナビニュースにも掲載。
■特に近畿に多い「田中」さんが第1位
京都府の名字ランキング第1位は、京都府におよそ4万2,000人いる「田中」さん。「田中」さんは特に近畿地方に多く、大阪府、兵庫県、滋賀県でも1位、奈良県、和歌山県では2位となっている。なお、全国順位は4位だ。
田中姓は、田に囲まれた場所に住んでいた人が名乗り始めたことがきっかけと言われている。水田の開発は文化の発展した地域から進んでいったとされているため、古来より朝廷が置かれていた近畿地方に「田中」姓が多くなったと考えられる。
2位は「山本」さん。京都府に住む「山本」さんの人数はおよそ3万5,000人で、全国順位7位の「山本」は、特に近畿・中国地方にみられる名字となっている。「山本」さんの語源は、山のふもと・山の中心にあり、山の神との関連から神官が多いと言われている。
3位は「中村」さんで、京都府にはおよそ2万7,000人の中村さんがいる。なお、中村さんは全国でも8番目に多い名字だ。由来は、小さな村が大きくなって分村ができた時に、もともとの村の名前を「中村」と呼んだことが始まりとされている。
■「源平藤橘」のひとつ「藤原」姓に注目
京都府ならではの傾向はどうだろう。京都府のランキングでは30位圏内でありながら全国順位が30位以下だった名字は 、6位「西村」さん(全国順位43位)、14位「中川」さん(50位)、15位「谷口」さん(70位)、16位「上田」さん(60位)、18位「岡本」さん(49位)、29位「藤原」さん(47位)などがある 。
6位の「西村」さんの語源は、大きな村の西側の分村と言われており、「中村」さんと名字の成り立ちは同じあると考えられている。29位にランクインした「藤原」姓は、大化の改新で知られる「中臣鎌足」が「天智天皇」に賜ったことに始まり、平安時代に隆盛を極めた「藤原道長」などがいる天皇家に縁が深い名字。長く朝廷が置かれていた京都府に「藤原」さんが多いのは、その名残であると考えられる。
また「藤原」姓は、同じ「藤」のつく「伊藤」さん(17位)、「佐藤」さん(25位)、「加藤」さん(26位)などのルーツとなっている。ちなみに、「藤原」氏のように天皇から名字を賜り、特に繁栄して巨大な権力を持っていった「源」氏、「平」氏、「橘」氏の4つをまとめて「源平藤橘(げんぺいとうきつ)」と言い、多くの名字の元となっている。
■希少姓には公家に関連する名字も
一方、京都府にまつわる珍しい名字は、「近衛(このえ)」さん、「徳大寺(とくだいじ)」さん、「大炊御門(おおいのみかど)」さんなどの公家に関連する名字がある。他にも、「勘解由小路(かでのこうじ)」さん、「宇多小路(うたこうじ)」さん、「万里小路(までのこうじ)」さんなどがあり、「○○小路」という名字の多くは京都府の地名がルーツとなっている。
他にも全国におよそ60人の「太秦(うずまさ)」さんの発祥は、山城国葛野郡太秦邑と言われている。現在でも京都府右京区に地名が残っており、東映太秦映画村が有名だ。また、全国におよそ9,700人いる「四方(よも)」さんは、全国人数の57%にあたるおよそ5,500人が京都府民である。
京都府と言えば、清水寺や嵐山など多くの紅葉の名所があることでも有名。京都府と紅葉に因んだ名字として、全国におよそ60人の「鴨脚(いちょう)」さん、全国人数80人の「鶏冠井(かえで)」さんがいる。「鴨脚」さんは、鴨の脚が銀杏の葉の形に似ているため、「いちょう」と読み、世界遺産の下鴨神社の神官がルーツとされている。「鶏冠井」さんは、楓の葉が鶏のとさかに似た形のため「かえで」と読み、京都府向日市には鶏冠井(かいで)町がある。
■「京都」さんのルーツは九州!?
京都府と同じ表記の「京都」さんは全国におよそ80人の希少姓。しかし、ルーツは京都府ではなく、現在の福岡県の一部と大分県北部である豊前国京都郡とされており、現在でも福岡県に多く見られる名字である。
なお、「京都府」そのものの地名の由来は、高台や大きい場所を意味する「京」から発生したという説や「天皇の在所」という説がある。
首都である東京都と旧都の京都府で比較すると、京都の名字ベスト3である「田中」さんは4位、「中村」さん7位、「山本」さんが10位となっている。一方、東京都の1位「鈴木」さん、2位の「佐藤」さん、3位「高橋」さんが、京都府で33位、25位、12位と必ずしも上位にはなっていない。東西の都では名字の分布が異なることが分かる。
※ランキングは、月間400万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net(Web)」の名字データベースから、電話帳データをもとに京都府・東京都で実世帯が確認できるもののみを集計し、人数の多い順に抽出。100人未満四捨五入により算出。
※このランキングのデータは2011年時点の政府発表統計および全国電話帳データを元にルーツ製作委員会が独自に算出。
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《名字コラム》