世界の名字ランキング（アメリカ編）

日本にはおよそ３０万種名字が存在するといわれていますが、世界で最も名字の種類が多い国は「アメリカ合衆国（以下アメリカ）」であり、およそ１５０万種ともいわれています。
そして、そのアメリカの名字の中で、最も名字人口に占める割合が高い名字の第１位は、「Ｓmith（スミス）」さんとなりました。
人口に占める割合は０．８８％。
約１％近い比率を占め、１００人の中におよそ１人は「スミス」さんがいらっしゃる計算になります。
第２位は「Ｊhonson（ジョンソン）」さんで０．６９％です。
第３位は「Williams（ウィリアムズ）」さんで０．５７％です。
４位が「Ｂroｗｎ（ブラウン）」さん０．５１％、５位が「Jones（ジョーンズ）」さん０．５１％～１０位の「Wilson（ウィルソン）」さん０．２９％と続きます。
１１位～１００位までは「http://myoji-yurai.net/worldRanking.htm?countryCd=US」を参照ください。

確かに、知っているスポーツ選手やアメリカ有名人を思い出すとき、ベスト１０に入っている名字は聞き覚えのある名字だということに思い至ります。
例えば歴代４４人の大統領の中で「１７代：アンドリュー・ジョンソン」、「２８代：ウッドロウ・ウィルソン」、「３６代：リンドン・ジョンソン」など実に「３人（７％）」がベスト１０の名字となります。





「なぜアメリカが多種な名字の国か？」 というと、移民が多く、多様な民族の集合国家であることが最大の要因です。
例えば、イギリス系やアイルランド系、アフリカ系、メキシコ系、イタリア系、ドイツ系といった系統だけでも人口の５０％以上を占めます。
他にも中国や日本などのアジア系もあり、世界を代表する「名字多種国家」といえるのが、名字が１５０万種も存在する理由のひとつです。
あわせて、親の名字を冠する冠姓が多くなり、２位「ジョンソン」は「ジョンの子（Ｊhon-son）」の意味をもち、３位「ウィリアムズ」は「ウィリアムの子William-s」、５位「ジョーンズ」も「ジョンの子（Jhon-s）」、１０位「ウィルソン」も「ウィルの子（Will-son）」などに変化し、名字として残っていきました。
アメリカの名字の３０％程度を占めています。
しかし、最も多い名字の起源や由来は、日本同様、地名姓です。
日本の名字も８０％以上が地名から起こった地名姓とされていますが、アメリカでも、「ルイス」「スコット」「ヒル」いった地名姓は多く、およそ４０％を占めます。
他にも、職業姓が１５％程度。
「鍛冶屋」の意味をもつ「スミス」が１位、６位の「ミラー」は「粉ひき職人」の意味などがあります。
他にも４位の「ブラウン」のように肌の色や髪の色といった特徴姓も１０％ほど存在します。

日本にはおよそ３０万種の名字があり、「日本の全国名字ランキング（http://myoji-yurai.net/prefectureRanking.htm）」では日本で最も多い名字はおよそ１,８９３,０００人の「佐藤」さん、日本の全人口に占める割合は１．５０％、２位はおよそ１，８０２，０００人の「鈴木」さんが１．４３％、３位の「高橋」さんがおよそ１，４２４，０００人で１．１３％となっています。
ベスト３で人口の４％以上を占め、日本では一般的な名字です。
それを考えると、アメリカでも７位までの名字で、人口のおよそ４％を占めますから、今回調査により、アメリカ人と出会った際に、ベスト１０の名字と遭遇する可能性は、かなり高いことが理解できます。



※月間７００万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net（Web）」のデータベースから、電話帳データをもとに、実世帯が確認できるもののみを集計致しました。
アメリカの名字ランキングについては「アメリカ商務省国勢調査局データ」「２０１１年時点のアメリカ人口」を解析し、名字由来ｎｅｔ独自に算出。
今回調査で第１４３回目。