２０２０年最新版『山本』の全国都道府県別名字ランキング

日本全国におよそ１，０５０，０００人が存在し、日本で７番目に多い名字である「山本（やまもと）」さんは、日本の代表的な姓の一つです。特に近畿・中国地方を中心に分布しており、岡山県、広島県、山口県など、西日本各地で１位となっています。※過去発表した名字ランキングで、東日本に多い「鈴木（すずき）」さん（https://myoji-yurai.net/myojiPrefectureRanking.htm?myojiKanji=%E9%88%B4%E6%9C%A8）とは対照的な結果です。

県民全体に占める「山本」さんの割合が最も高いのは、県内人口およそ９２５，０００人（２０１９年１０月１日現在 総務省統計局調べ）のうち、およそ１９，１００人（２．０６％）が「山本」さんである、和歌山県でした。およそ５０人に１人が「山本」さんということになります。続いて、人口およそ１，３５８，０００人中およそ２７，４００人（２．０２％）が「山本」さんの山口県。一方、「山本」さんの割合が最も低い都道府県は、人口およそ１，４５３，０００人中およそ８９０人（０．０６％）の沖縄県でした。

「山本」さんの有名人には、今年公開予定の映画『糸』に出演する女優・ファッションモデルの「山本 美月（やまもと みづき）」さん、舞台やドラマなどで広く活躍する俳優の「山本 耕史（やまもと こうじ）」さん、元NMB４８メンバーでシンガーソングライターの「山本 彩（やまもと さやか）」さん、『狙いうち』などのヒット曲で知られる歌手の「山本　リンダ（やまもと　リンダ）」さん、ファッションデザイナーの「山本　寛斎（やまもと　かんさい）」さんなど。スポーツでは、２０１９年侍ジャパン、オリックス・バファローズ所属の「山本 由伸（やまもと よしのぶ）」選手、元プロ野球選手の「山本 昌（やまもと まさ）」さん、スキー選手の「山本 泰成（やまもと たいせい）」選手など。お笑い芸人では、ロバートの「山本 博（やまもと ひろし）」さん、織田裕二さんのモノマネでお馴染みの「山本 高広（やまもと たかひろ）」さんなど。政界では、元俳優の政治家「山本 太郎（やまもと たろう）」さんなど、メジャーな名字らしく、数多くいらっしゃいます。

「山本」さんのルーツは、賀茂神社の神職の族、宇治の茶師の山本族、現滋賀県である近江国浅井郡山本よりおこる清和源氏山本氏、丹波氏族で日下部氏流の但馬の山本氏、桓武平氏大掾氏流の常陸の族、大友氏族など様々みられます。また、山は神聖な場所とされていたため、神主が好んだ名字でもあります。語源は、山の麓、山の中という意味で、そういった土地に「山本」という地名がつき、住んでいた人々が山本姓を名乗ったことで広まったと考えられます。また、もともと山の中に住んでいた人が平地の村落に移住し、「元は山の人」という意味で山本性を名乗ったケースも多くあります。

「やまもと」の別の漢字の名字では「山元」さん（およそ２４，３００人）、「山許」さん（およそ５０人）などがあり、「山元」さんは、鹿児島県と宮崎県、滋賀県に多く、「山許」さんは宮崎県に多くいらっしゃいます。このことから、別の漢字の「やまもと」さんは、主に南九州で出会うことができる、と言えます。

今回は「山本」さんの全国都道府県別の名字ランキングをご紹介いたしました。日本は国土のおよそ７０％が山地であり、まさに山の国です。山の下、山の麓が語源である「山本」さんが日本全国に多くいらっしゃるのは納得であり、まさに日本を象徴する名字のひとつだと言えます。「山本」さんの名字の詳細については、名字検索 No.1 サイト「名字由来 net（Ｗｅｂ）「https://myoji-yurai.net/myojiPrefectureRanking.htm?myojiKanji=%E5%B1%B1%E6%9C%AC」をご覧ください。

※上記データは月間１,０００万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net（Web）」の名字データベースから、政府調査系機関や電話帳データをもとに、実世帯が確認できる「山本」のみを集計しました。都道府県別順位は、政府調査系機関の発表による県内人口と名字由来netの県内名字人数で割合を算出しております。今回調査で第３５８回目（前回は「２０１９年〜２０２０年男の子の名前ランキングベスト３０」を発表）。