全国名字めぐりの旅 第166回 東京都(4)
全国名字めぐりの旅 第166回 東京都(4)東京都で五番目に多い名字は小林さんである。
東京の小林さんの多くは長野県と新潟県がルーツの地。
とくに長野県からは多くの小林さんが江戸へ出て働き、そのまま定住した。
長野県、昔の信濃国からやって来た者を江戸では信濃者と呼ぶが、落語で信濃者といえば、よく働き、そして大飯を食べる者の代名詞となっている。
さて、小林という名字も地名に由来している。
全国には長野県飯田市下久保小林、群馬県藤岡市小林など、各地に小林地名がある。
その語源は、文字から想像すると、小さな雑木林のことだと思うかも知れないが、小林という言葉には、もっと深い意味が隠されているのだ。
実は小林とは「お囃子(はやし)」のことである。
囃すとは、歌舞音曲で調子をとることだが、本来の意味は神様の宴会を盛り上げること。
「生(は)やし」「栄(は)やし」とも書き、生命力にあふれ、大いに栄えるというおめでたい文字だった。
ゆえに、地名として各地に付けられたのだ。
これが小林地名の真相である。
長野県発祥の小林さんは諏訪神社の神主一族で立ち梶の葉を使い、群馬県発祥の小林さんは桓武平氏の流れで片喰(かたばみ)紋を使う。
東京都で五番目に多い名字は小林さんである。
東京の小林さんの多くは長野県と新潟県がルーツの地。
とくに長野県からは多くの小林さんが江戸へ出て働き、そのまま定住した。
長野県、昔の信濃国からやって来た者を江戸では信濃者と呼ぶが、落語で信濃者といえば、よく働き、そして大飯を食べる者の代名詞となっている。
さて、小林という名字も地名に由来している。
全国には長野県飯田市下久保小林、群馬県藤岡市小林など、各地に小林地名がある。
その語源は、文字から想像すると、小さな雑木林のことだと思うかも知れないが、小林という言葉には、もっと深い意味が隠されているのだ。