全国名字めぐりの旅 第161回 千葉県(9)
全国名字めぐりの旅 第161回 千葉県(9)全国で一番宮内さんが多く住んでいるのは千葉県である。
そんな宮内さんのルーツは鹿島神宮の禰宜(ねぎ)だった波々賀(はばか)利(り)氏の一族。
鹿島神宮とは言わずと知れた常陸国(茨城県)の一宮で、武人の神様。
皇室の崇敬もあつく、天皇は正月元日の四方拝という儀式で鹿島神宮に向かって拝礼する。
禰宜は同社の神職。
波々賀利氏とは珍しい名字だが、千葉県香取郡東上町羽計(はばかり)から発祥した。
「はば」とは崖(がけ)や土手の斜面のことをいい、「かり」も刈り取ったような地形、すなわち崖のことだ。
トイレのはばかりとは関係ない。
遠慮する「はばかりながら」とも関係はない。
では波々賀利氏の一族がどうして宮内と名乗ったのか。
それは神社の政所(まんどころ)(事務所)が置かれた場所のことを宮内というからである。
また政所の職掌を務めた家も宮内と称するからである。
波々賀利氏一族の場合は後者だろう。
家紋は梅鉢や違い丁子(ちょうじ)などをよく使う。
梅鉢は天満宮の神紋だが、神道の氏子がそうじてよく用いた。
丁子はダイコンに似ているが、これは南蛮渡来の貴重な香料。
貴族が用いたので家紋となった。
全国で一番宮内さんが多く住んでいるのは千葉県である。
そんな宮内さんのルーツは鹿島神宮の禰宜(ねぎ)だった波々賀(はばか)利(り)氏の一族。
鹿島神宮とは言わずと知れた常陸国(茨城県)の一宮で、武人の神様。
皇室の崇敬もあつく、天皇は正月元日の四方拝という儀式で鹿島神宮に向かって拝礼する。
禰宜は同社の神職。
波々賀利氏とは珍しい名字だが、千葉県香取郡東上町羽計(はばかり)から発祥した。
「はば」とは崖(がけ)や土手の斜面のことをいい、「かり」も刈り取ったような地形、すなわち崖のことだ。
トイレのはばかりとは関係ない。
遠慮する「はばかりながら」とも関係はない。