全国名字めぐりの旅 第159回 千葉県(7)
全国名字めぐりの旅 第159回 千葉県(7)千葉県から発祥した名字に椎名(しいな)さんがいる。
人数も千葉県がもっとも多く、ルーツの地は千葉県千葉市椎名岬である。
この地名の語源は何か。
椎とつくから椎の木に由来していると思うかも知れないが、それはまずない。
「しい」は「しひ」のことで、波浪によって侵食され、海に突き出る形に残された場所のことをいう。
「な」は土地を意味する接尾語だ。
古代人はそういう場所に「しひな」という地名を付け、漢字が渡来すると椎名を当てた。
こうして生まれた椎名地名に住み着いた家が椎名という名字を名乗ったのである。
椎名氏のルーツは第50代桓武天皇(737-806)の流れをくむ桓武平氏の子孫である。
千葉常胤の弟胤光がこの地に住み付いて椎名五郎と名乗ったことに始まる。
鎌倉幕府ができると椎名氏は御家人となり、二つの流れに分かれた。
嫡流は千葉県に留まって千葉本家の重臣となり、天正18年(1590)小田原の陣で北条方にくみして滅亡した。
一方、分家は越中国(富山県)に移り住む。
こちらは天正4年(1576)上杉謙信によって滅ぼされた。
家紋は千葉氏ゆかりの九曜(くよう)と月に星を好んで使う。
千葉県から発祥した名字に椎名(しいな)さんがいる。
人数も千葉県がもっとも多く、ルーツの地は千葉県千葉市椎名岬である。
この地名の語源は何か。
椎とつくから椎の木に由来していると思うかも知れないが、それはまずない。
「しい」は「しひ」のことで、波浪によって侵食され、海に突き出る形に残された場所のことをいう。
「な」は土地を意味する接尾語だ。
古代人はそういう場所に「しひな」という地名を付け、漢字が渡来すると椎名を当てた。
こうして生まれた椎名地名に住み着いた家が椎名という名字を名乗ったのである。