全国名字めぐりの旅 第156回 千葉県(4)
全国名字めぐりの旅 第156回 千葉県(4)日本で一番吉野さんが多く住んでいるところが千葉県である。
吉野とは良い野原のこと。
地名は奈良県吉野郡をはじめとして全国にある。
漢字の吉は士に口で、君子の良い言葉という意味がある。
この文字を大いに気に入った日本人は元々あった大和言葉の「よし」と組み合わせて地名にどんどん使った。
吉田、吉井、吉沢、吉村、吉谷、吉岡、吉原、吉竹など、いくらでも思いつく。
そこに住み着いた家が吉地名を名字にして吉族となった。
私などは吉野さんのような吉族の方にお会いすると、一日気分がいい。
それは吉という字に祝福されているように感じるからだ。
さて、千葉県の吉野さんだが、千葉県いすみ市岬町和泉にあった和泉要害城は吉野さんの居城だった。
この地には現在でも吉野さんがたくさん住んでいるが、ご先祖はもちろんこの城のご城主で、豪族の土岐(とき)氏に仕えていた。
家紋は桔梗などを使う。
桔梗紋は清和源氏の流れをくむ土岐氏の愛用紋である。
土岐一族の明智光秀は水色に塗った桔梗紋を使っていた。
土岐家臣の吉野氏は主君からご褒美に桔梗紋を下賜(かし)されたのだろう。
珍しい法螺貝(ほらがい)を使う家は藤原姓という。
日本で一番吉野さんが多く住んでいるところが千葉県である。
吉野とは良い野原のこと。
地名は奈良県吉野郡をはじめとして全国にある。
漢字の吉は士に口で、君子の良い言葉という意味がある。
この文字を大いに気に入った日本人は元々あった大和言葉の「よし」と組み合わせて地名にどんどん使った。
吉田、吉井、吉沢、吉村、吉谷、吉岡、吉原、吉竹など、いくらでも思いつく。
そこに住み着いた家が吉地名を名字にして吉族となった。
私などは吉野さんのような吉族の方にお会いすると、一日気分がいい。
それは吉という字に祝福されているように感じるからだ。