全国名字めぐりの旅 第138回 群馬県(4)
全国名字めぐりの旅 第138回 群馬県(4)群馬県から出た大族としては新田(にった)氏がいる。
新田氏は第56代清和天皇(850-881)の流れをくむ清和源氏の名族で、太田市新田から発祥した。
家柄は鎌倉幕府を開いた源頼朝に次ぐ立場であったが、それゆえにプライドも高く、頼朝には非協力的だった。
一方、新田氏の分家である足利氏はいち早く頼朝に従って軍功を重ね、鎌倉時代になると、足利氏は本家のように振舞っていた。
それを新田氏は面白く思っていなかった。
両家の反目は新田義貞と足利尊氏の登場によって明白となる。
二人は鎌倉幕府を打倒するまでは共に歩んだが、尊氏は北朝天皇を奉じて武家政権の樹立を目指し、義貞は南朝に留まって孤軍奮闘した。
そして義貞は福井県で戦死し、尊氏は室町幕府を開いた。
歴史上の勝者となったのは明らかに尊氏だか、群馬県ではいまでも新田氏の人気が高い。
一族も多いが、なかでも群馬県で大姓となったのが太田市新田金井町から発祥した金井さんである。
新田氏の分家である岩松時兼の子長義が金井三郎と名乗って初代となった。
家紋は金井の井にちなんだ「井桁(いげた)」と「丸に二つ引き」をよく使う。
群馬県から出た大族としては新田(にった)氏がいる。
新田氏は第56代清和天皇(850-881)の流れをくむ清和源氏の名族で、太田市新田から発祥した。
家柄は鎌倉幕府を開いた源頼朝に次ぐ立場であったが、それゆえにプライドも高く、頼朝には非協力的だった。
一方、新田氏の分家である足利氏はいち早く頼朝に従って軍功を重ね、鎌倉時代になると、足利氏は本家のように振舞っていた。
それを新田氏は面白く思っていなかった。