２０１９年全国名字ランキングトップ５０００

明日９月１９日は「名字の日」です。明治３年９月１９日に「平民苗字許可令」という法律が布告されたことから制定されました。

全国ランキング第１位は「佐藤」さん。全国人数がおよそ１，８７１，０００人。日本の名字ベスト１０である「佐藤」さんから「加藤」さんまでの全国人数を合計すると、およそ１２，５６０，０００人となり、日本の総人口１２７，４４４，０００人（平成３１年１月１日総務省統計局調査）の１０％に相当します。一方、最下位５，０００位は「二俣（ふたまた）」さん。「二俣」さんの全国人数はおよそ２，１００人。現在の静岡県西部である遠江国豊田郡二俣村がルーツのひとつであるとされています。静岡県には最も多い１６％（およそ３３０人）の二俣さんがいらっしゃいます。下位の４，９９１位～５，０００位の１０名字を合計すると、全国におよそ２１，０００人で総人口のわずか０．０２％しか存在せず、珍しいレアな名字であることが分かります。

第４，９７１位の「大久（おおひさ）」さんは、現在の福島県東半と宮城県南部である磐城国楢葉郡大久村がルーツであるとされており、宮城県におよそ９５０人、全国のおよそ４７％が集中しています。第４，９７４位の「水城（みずき）」さんは、現在の福岡県北部である筑前国御笠郡水城村がルーツであるとされています。全国人数の６７％（およそ１４００人）が福岡県にみられます。第４，９９１位の「星原（ほしはら）」さんは、宮崎県都城市高城町有水、鹿児島県薩摩川内市港町がルーツとされており、宮崎県に最も多い２５％（およそ５３０人）みられます。各名字、ルーツと全国分布が共通する名字です。

今回５,０００位以内にランクインした名字の有名人には、第４，９８４位の「當間（とうま）」さんは、日本代表に選ばれたこともあるＦＣ岐阜所属のＤＦ「當間建文（とうま　たけふみ）」選手。第４,９８６位の「附田（つくだ）」さんは、２０１５年にアニメ化し今年１０月から４期目が放送される「食戟のソーマ」を描いた漫画家「附田祐斗（つくだ　ゆうと）」さん。第４９９９位の「比屋根（ひやね）」さんには、２０１８年まで東京ヤクルトスワローズに所属していた外野手の「比屋根渉（ひやね　わたる）」選手などがいらっしゃいます。ちなみに當間建文選手、比屋根渉選手は沖縄県出身であり、「當間（とうま）」さん、「比屋根（ひやね）」さん両名字共に沖縄県に最も多くみられる名字です。

同じ読み方の名字対比では、第４，９７８位「芳田（よしだ）」さん（「吉田」さんは第１１位）、第４，９８１位「山腰（やまこし）」さん（「山越」さんは第１，８５７位）、第４，９８４位「當間（とうま）」さん（「藤間」さんは第１，５１９位）、第４，９８６位「附田（つくだ）」さん（「佃」さんは第１，３０２位）、第４，９８８位「早水（はやみず、はやみ）」さん（「速水」さんは第１，５５３位）、第４，９９３位「伊関（いせき）」さん（「井関」さんは第１，５０５位）、第４，９９６位「福冨（ふくとみ）」さん（「福富」さんは第２，０２３位）などがあります。他にも「連濁」の名字も数多くみられました。連濁とは「山崎」のように「やまさき」「やまざき」と地域によって濁音読みとなる名字です。※「連濁」とは、「複数語（２文字以上の単語）のうち後部形成素（2個目の単語）の１拍目が清音から濁音に変わる現象」のこと。詳しくはこちらのコラム参照（https://myoji-yurai.net/columnMyojiRendaku.htm）。第４，９７６位の「下川原」は「しもかわら」「しもがわら」、第４，９８５位の「下薗」は「しもぞの」「しもその」など。１位～５,０００位までのランキング詳細と名字については、本日発表の名字検索サイトNo.1サイト「名字由来net（Web）（https://myoji-yurai.net/prefectureRanking.htm?prefecture=%E5%85%A8%E5%9B%BD&page=9）」をご覧ください。

※上記データは月間１，０００万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net（Web）」の名字データベースから、政府調査系機関や電話帳データをもとに、実世帯が確認できる名字のみを集計しました。当会の厳選なる審査により珍しい名字を選出。全国人数の多い順に抽出し、全国人数は四捨五入で算出しました。今回調査で第３２５回目（前回は「十五夜（月）にまつわる名字ランキングベスト３０」を発表）。