２０１８年２月珍しいレア名字ランキングトップ３０～名字由来ｎｅｔセレクト～

２月１３日は苗字制定記念日。１８７５(明治８)年明治政府が「平民苗字必称義務令」の太政官布告を出し、すべての国民に姓を名乗ることを義務づけた日です。

「平民苗字必称義務令」により、名字を持っていない国民が、職業や身近なものを名字にした例もあり、珍しい名字も増えました。「２０１８年２月珍しいレア名字ランキングトップ３０～名字由来ｎｅｔセレクト～」の第１位は「猫安（ねこやす）」さん。広島県などにみられる名字で、「ねこ」は根元やそば、ねこの額ほどの土地を表すとされています。第２位「二十八（つちや）」さんは、山口県などにみられる名字。第３位「大豆（おおまめ）」さんは、長野県にみられる名字です。上位３位はいずれも、全国人数およそ１０人の希少姓です。「豆」に続き、節分をイメージさせる「金棒（かなぼう）」さんは第１３位。全国人数およそ１００人のうち、８０％（およそ８０人）が熊本県にみられます。

今回のランキングでは第２位の「二十八」さんをはじめ、三文字以上の名字が７件（２３％）ランクイン。第４位「王来王家（おくおか）」さんは、現在の三重県である伊勢発祥とされる名字。（同じ読みを持つ「奥岡（おくおか）」さんと語源をともにするといわれています。）第１７位「大工廻（だくじゃく）」さんは、旧琉球である沖縄県越来間切太古廻が起源とされる名字。大工職のいる町が語源とされ、沖縄県に多くみられる名字です。第２１位「東風平（こちんだ）」さんは、旧琉球である沖縄県東風平間切が起源とされる名字。東風の吹く平坦な土地が語源とされ、全国人数およそ５００人のうち、８４％（およそ４２０人）が沖縄県にみられます。

ランクインした名字の有名人には、第１６位に、映画やドラマで活躍し、最優秀男優賞などの受賞歴も多い俳優「妻夫木聡（つまぶき さとし）」さん、第１９位に明治の総理大臣「西園寺公望（さいおんじ　きんもち）」、第２９位に戦国武将の「九鬼嘉隆（くき よしたか）」などがいます。「妻夫木（つまぶき）」さんは、全国人数およそ１７０人のうち８２％（およそ１４０人）が、「妻夫木聡」さんの出身地である福岡県にみられます。今回のランキングでは、節分以外にも、「猫」や「猿」など生き物を表す漢字、「漁」さん、「小船」さん、「釣谷」さん、「海老」さん、「鱒」さん、といった海や魚を想起するバラエティーに富んだ名字が数多くランクインしています。「日本には珍しい名字が多数ある」と新たな発見のできる名字ランキングといえます。

ランクインした名字の詳細については、名字検索No.1サイト「名字由来net（Ｗｅｂ）（https://myoji-yurai.net/rareNameFeb2018.htm）」をご覧ください。

※上記データは月間７００万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net（Web）」の名字データベースから、政府調査系機関や電話帳データをもとに当会の厳選なる審査により、実世帯が確認できる名字のみを集計しました。全国人数の少ない順に抽出し、全国人数は四捨五入で算出しました。今回調査で第２３９回目（前回は「節分にまつわる名字ランキングベスト２０」を発表）。