『鈴木』さんの都道府県別名字ランキング

日本全国におよそ１，７９９，０００人が住んでおり、日本で２番目に多い名字である「鈴木」さんは、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県の関東６県と静岡県、愛知県の合計８県で県内順位が１位となっています。
県民全体に占める「鈴木」さんの割合が最も高いのは、人口３，７２３，０００人（平成２５年１０月１日現在 総務省統計局調べ）のうち５．３５％にあたるおよそ１９９，０００人が「鈴木」さんである静岡県でした。
静岡県では、２０人に１人以上が「鈴木」さんということになります。
【名字コラム「静岡県の名字ランキング３０（http://myoji-yurai.net/columnShizuoka.htm）」】一方、最も「鈴木」さんの住んでいる割合が低い都道府県は、人口１，４１５，０００人中０．０４％のおよそ５００人がみられる沖縄県です。
県内順位においても沖縄県は全国で最も低い３８１位でした。





「鈴木」さんが１位となった県出身の有名人には、子役の「鈴木 福（すずき ふく）」くん（東京都）、歌手の「鈴木 亜美（すずき あみ）」さん（神奈川県）、放送作家の「鈴木 （すずき）おさむ」さん（千葉県）、元レーシングドライバーの「鈴木 亜久里（すずき あぐり）」さん（埼玉県）、モデルの「鈴木 奈々（すずき なな）」さん（茨城県）、「ガッツ石松（いしまつ）」（本名：「鈴木 有二（すずき ゆうじ）」さん（栃木県）、女優の「鈴木 砂羽（すずき さわ）」さん（静岡県）、メジャーリーガーの「鈴木 一朗（すずき いちろう）」選手（愛知県）などがいらっしゃいます。

「鈴木」さんのルーツの１つに、現在の和歌山県と三重県南部である紀伊国熊野の豪族である「穂積」姓があります。
「熊野権現」が紀州熊野に鎮座し、世に知られるようになったいきさつを記した「熊野権現縁起」によると、「穂積」氏は、第５代孝昭天皇の時、紀伊国の山奥に現れた神に稲の穂を奉納したことで、「穂積」姓を賜ったとの説があります。
この積まれた稲穂のことを熊野地方の方言で「ススキ」と呼んでおり、「鈴木」の字を当てたことで「鈴木」という名字が発生したといわれています。
その後熊野神社の勧請によって、稲の豊作を願う人々を中心に全国へ広まったとされています。

「鈴木」姓は、「ススキ」という読み方に対して後に漢字を当てたため、同じ読み方の「寿々木」さん（全国におよそ１００人）、「寿松木」さん（およそ３００人）、「鱸」さん（およそ６００人）などの名字が存在しています。

全国分布をみると、全国２位の人口を誇る「鈴木」さんとはいえ、日本全国に多いということではなく、関東地方を中心に東日本に多くみられることがわかります。
しかし、ルーツがあるとされる和歌山県（県内順位１４位）、三重県（５位）は、近畿地方の他県と比べると上位にランクインしています。



※月間４００万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net（Web）」のデータベースから、電話帳データをもとに、実世帯が確認できるもののみを集計しました。
今回調査で第１０７回目（前回は「幕末の藩主の名字ランキングベスト３０」）。