２０１５年都道府県別名字ランキングベスト１

「佐藤」さんは、全国におよそ２，０５５，０００人みられる日本最多の名字であり、北海道、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、新潟県、徳島県、大分県の９県の中で１位となりました。
大きな特徴としては、青森県を除く東北５県の１位になっており、それぞれ県民全体に占める割合が５％以上となっています。

全国人数がおよそ１，３７７，０００人、全国順位４位の「田中」さんは、福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、鳥取県、島根県、福岡県、熊本県の９県において１位でした。
１位となった県数は「佐藤」さんと同じものの、各県に占める割合がおよそ２％と低いため、「佐藤」さんとの全国人数に差が表れています。

「鈴木」さんは、茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県の関東・東海地方の８県において１位でした。
「鈴木」さんは、熊野神社の勧請によって広まり、豊作を願う人々が神官から「鈴木」姓を賜ったとされています。
現在では関東地方に特に多くみられます。
「山本」さんも「鈴木」さんと同じく富山県、石川県、奈良県、和歌山県、岡山県、広島県、山口県、高知県の８県の中で１位となりました。
しかし、「山本」さんが１位となった県は比較的人口が少なく、また県民に占める割合も低い結果となりました。
「山本」さんの全国順位は７位です。

全国順位３位の「高橋」さんは、群馬県と愛媛県の１位。
「高橋」さんのルーツは全国各地にみられるため、多くの都道府県ランキングの上位となっています。
また、佐賀県、長崎県の１位は全国順位１４位の「山口」さんでした。





１つの県のみ１位となった名字は、全国順位５位の「伊藤」さん（三重県）、６位の「渡辺」さん（山梨県）、８位の「中村」さん（鹿児島県）、９位の「小林」さん（長野県）、１０位の「加藤」さん（岐阜県）、６３位の「工藤」さん（青森県）、１００位の「大西」さん（香川県）、３０８位の「黒木」さん（宮崎県）、４３８位の「比嘉」さん（沖縄県）です。
「伊藤」さんは、三重県の旧国名である伊勢に住んでいた藤原氏が称したことに始まるとされており、現在も三重県に最も多くみられる名字となっています。
複数ある「小林」さんのルーツの中には、現在の長野県である伊那郡と諏訪郡が発祥とされているものもあるため、現在も長野県に最も多くみられる名字となっています。

４７都道府県において、県民に占める割合が最も高かったのは、県民数１，０５０，０００人（平成２５年１０月１日現在 総務省統計局調べ）のうち、およそ８８，０００人の「佐藤」さんが住んでいる秋田県の８．３８%でした。
「佐藤」さんは、山形県でも、県民１，１４１，０００人に対し、およそ８８，０００人がおり７．７１%、さらに宮城県でも、県民数２，３２８，０００人うちおよそ１６４，０００人が居住しており、７．０４%でした。
一方、１位の名字が県民に占める割合として最も低かったのは、県民７７０，０００人中およそ８，３００人の「佐藤」さんが住む徳島県の１．０８％でした。

沖縄県の１位となった「比嘉」さんは１，４１５，０００人の沖縄県民のうち３．２５%に相当するおよそ４６，０００人が県内に住んでいます。
「比嘉」さんの全国人数はおよそ４８，２００人であるため、９５％以上が沖縄県に集中していることになります。

「佐藤」さんや「鈴木」さんのように全国的に多い名字であっても、必ずしも各都道府県の上位にランクインしなかったものの、全国名字ランキング３０位以内の名字が青森県、香川県、宮崎県、沖縄県を除く９０％以上の県（４３県）において１位となりました。



※月間４００万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net（Web）」名字データベースから、電話帳データをもとに 実世帯が確認できるもののみを集計しました。
全国人数は四捨五入で算出しています。
今回調査で第１０１回目（前回は「全国・都道府県別名字ランキングベスト３５００」）。