名字ランキング 第52位　原田

名字博士と愛ちゃんが　原田姓について話しています。

「原田さんは原っぱを耕して田んぼをつくった人ね」

「ハラの語源は諸説があってね。面白い。平たくて広々としている土地をハラといい、開墾した土地もハラという。ということは、原っぱを開墾した原田さんだけじゃなく、斜めになった土地や高台の土地を耕した原田さんもいたわけだ。さらにハラには集落という意味もあるからね。村の中の田んぼも原田といったことになる」

「原田さんの語源はたくさんあるのね」

「ほかに滋賀県や福井県では男の子のことをワラと呼ぶ。九州ではワロ（和郎）という。これはハラの変化と思われ、鹿児島県や沖縄県では血縁や一族のことをハラといっている。兄弟のことを古語ではハラ（腹）カラ（一族）といったりもする。ということは、一族で耕した田畑のことも原田といったことになるね」

「ハラの語源は本当に深いわ～」

「まあ原田さんは小さなことにはこだわらないと思うけどね。日本で一番有名な原田さんは福岡県筑紫野市原田(はるだ)から出た原田さんだ。九州では原をハルと読ませることが多い。これは腹(はら)（身ごもる）＝血族に由来しているからだ。原田さんも九州ではハルタと呼ばれていたが、全国へ進出していくうちにハラダと読まれることが多くなった。しかし、そんなことも原田さんは気にしないだろう。なぜなら原田さんのルーツは中国後漢の皇帝だからさ。けた外れに度量が大きい。」