全国名字めぐりの旅 第142回 群馬県(8)
全国名字めぐりの旅 第142回 群馬県(8)木暮という名字も読み方が二通りある。
「こぐれ」と「きぐれ」である。
全国的には圧倒的に「こぐれ」が多いが、群馬県では「きぐれ」と読ませる家も結構多い。
とくに渋川市と伊勢崎市では「きぐれ」という家が密集している。
北海道にも木暮さんが住んでいるが、「きぐれ」と読ませる家は群馬県出身の可能性が高い。
このように名字は読み方によって出身地が分かることがある。
ところで群馬県で木暮家がもっとも多いのは渋川市赤城町だが、ここの木暮家は木曽義仲の子孫と称している。
木曽義仲は本名を源義仲といい、第56代清和天皇(850-881)の流れをくむ清和源氏の名門。
源義経や頼朝とはいとこ関係になり、頼朝が平家打倒の兵を挙げたと聞くと、義仲も信濃国(長野県)で旗揚げした。
信濃から越中(富山県)に出て平家軍を打ち破り、源氏軍としては一番乗りで都に入ったものの、間もなく駆けつけた義経と合戦になり、寿永3年(1184)31歳で討死した。
赤城町の木暮家は「笹(ささ)竜胆(りんどう)」紋を好んで使う。
笹竜胆は源氏嫡流のシンボルとされた紋章であるから、義仲の子孫にはふさわしい。
ほかに「根笹」を使う家もある。
木暮という名字も読み方が二通りある。
「こぐれ」と「きぐれ」である。
全国的には圧倒的に「こぐれ」が多いが、群馬県では「きぐれ」と読ませる家も結構多い。
とくに渋川市と伊勢崎市では「きぐれ」という家が密集している。
北海道にも木暮さんが住んでいるが、「きぐれ」と読ませる家は群馬県出身の可能性が高い。
このように名字は読み方によって出身地が分かることがある。