平安時代の有名人珍しいレア名字ランキングベスト３０

「平安時代の有名人珍しいレア名字ランキングベスト３０」の第１位は、「春道（はるみち）」さん。『小倉百人一首』にも和歌が選出されている歌人「春道 列樹（はるみちの つらき）」の名字です。全国人数はおよそ１０人と非常に珍しい名字です。現在は大阪府などに見られます。第２位は、『古今和歌集』の選者の一人でもある歌人「凡河内 躬恒（おおしこうちの みつね）」。全国人数はおよそ１０人。「春道」姓と同じく大阪府にみられます。第３位は、『宇治拾遺物語』等の説話・物語で「安倍 晴明（あべの せいめい）」のライバルとして登場する陰陽師「蘆屋 道満（あしや どうまん）」の「蘆屋」。全国人数はおよそ１０人で、神奈川県、静岡県などにみられます。また「安倍 晴明」の名字「安倍」は全国人数およそ１１，７００人で第４７位でした。上位３位はいずれも全国人数およそ１０人以下と大変希少な名字が並ぶ結果となりました。

第１０位に女流歌人「赤染衛門（あかぞめえもん）」。『光る君へ』では「凰稀 かなめ」さんによって演じられています。「赤染」とは「布を赤く染色する職業の人々」の事を指しています。全国人数はおよそ１３０人。神奈川県に全国最多となるおよそ４０人（約３１％）おられます。第１５位に、「安倍 晴明」の師とされる「賀茂 忠行（かもの ただゆき）」の「賀茂」姓。ルーツのひとつに大和国葛城郡鴨があります。関連する地名も全国に多く、鴨の生息地や加茂神の祭地などが語源とされています。全国人数はおよそ４２０人で、最多は静岡県のおよそ１５０人（約３６％）。「賀茂」の関連姓である「鴨（かも）」が第１９位にランクイン。三大随筆のひとつ『方丈記』の作者「鴨 長明（かもの ちょうめい）」が著名です。「鴨」姓の全国人数はおよそ７８０人。福島県に最も多くみられおよそ１６０人（約２１％）みられます。第２１位に「紀（きの）」。有名人には『土佐日記』の作者「紀 貫之（きの つらゆき）」などがおられます。現在の和歌山県にあたる「紀（木）の国」や大和国平群郡平群紀里（現・奈良県）などが起源とされています。「紀」さんは全国におよそ１，３００人みられます。起源のひとつとされる奈良県にはおよそ１４０人（約１１％）見られ、大阪府、東京都に次いで全国で３番目に多い都道府県です。

平安時代を代表する名字のひとつ「藤原」は第６５位でした。藤原氏の起源は「中臣 鎌足（なかとみの かまたり）」が「天智 天皇（てんぢ てんのう）」から藤原姓を賜った事に始まるといわれています。大河ドラマ『光る君へ』にも摂関政治の最盛期を築いた「藤原 道長（ふじわらの みちなが）」や、その「道長」と権力争いを繰り広げた「藤原 伊周（ふじわらの これちか）」など多数の藤原氏が登場しています。また、「藤原」さんの全国人数はおよそ２８９，０００人、日本で４８番目に多い名字です。俳優の「藤原 竜也（ふじわら たつや）」さんや、ＢＵＭＰ ＯＦ ＣＨＩＣＫＥＮのボーカル「藤原 基央（ふじわら もとお）」さんなど、１０００年以上たった現在でも様々な有名人がいらっしゃいます。平安時代から現代まで時代ごとによく見られた名字など比べて、歴史を振り返ってみてはいかがでしょうか。名字の詳細については、名字検索No.1サイト「名字由来net（Ｗｅｂ）（https://myoji-yurai.net/rareNameRanking.htm?rareNameKind=heianCelebrity）」をご覧ください。

※上記データは月間１,０００万アクセスの「名字由来ｎｅｔ」アプリと「名字由来ｎｅｔ（Ｗｅｂ）」の名字データベースから、政府調査系機関や電話帳データをもとに、実世帯が確認できる名字のみを集計しました。平安時代に活躍した人物（平安時代末期の源平合戦時の武将などは除く）を対象とし、当会の厳選なる審査を経て、全国人数が少ない順に抽出。全国人数は四捨五入で算出、集計いたしました。今回調査で第５７０回目（前回は「２０２４年梅雨にまつわる名前ランキングベスト３０」を発表）。