全国名字めぐりの旅 第134回 栃木県(10)
全国名字めぐりの旅 第134回 栃木県(10)昭和13年(1938)、栃木県出身の神山雅孝が国華徴兵の札幌支部長となった。
この会社、社名からは何の会社か想像できないが、実は保険会社である。
昔は息子が満20歳で徴兵検査を受け、もしも兵隊に取られたら親に保険金が下りた。
まだ日本が貧しかったころ、働き盛りの息子を兵隊に取られることは、親にとって大きな経済的ダメージだった。
それを補填するため、男の子が生まれると、親は今の学資保険のように徴兵保険に入って将来に備えたのである。
ところで神山姓だが、日本で一番多いのが栃木県で、ルーツは日光市の二荒山神社にお化け灯(とう)籠(ろう)を寄進した鹿沼権三郎という。
お化け灯籠は、銅で造られた180センチほどのもので、夜になって火を灯すとなぜかすぐに消えてしまう。
油を何度注ぎ足しても消える。
そのうち灯籠が妖怪に化けたので警護の武士が斬りつけた。
毎夜斬られ続け、ボロボロになったころ、やっと怪異はおさまったという。
今でも現存し、国の重要文化財に指定されている。
この神山氏は藤原姓で、鹿沼権三郎の子重政が神山姓を始めて名乗った。
家紋は「釘抜き」や大変に珍しい「園杏(ぎょう)葉(よう)」紋を使う。
昭和13年(1938)、栃木県出身の神山雅孝が国華徴兵の札幌支部長となった。
この会社、社名からは何の会社か想像できないが、実は保険会社である。
昔は息子が満20歳で徴兵検査を受け、もしも兵隊に取られたら親に保険金が下りた。
まだ日本が貧しかったころ、働き盛りの息子を兵隊に取られることは、親にとって大きな経済的ダメージだった。
それを補填するため、男の子が生まれると、親は今の学資保険のように徴兵保険に入って将来に備えたのである。