２０１８年９月珍しいレア名字ランキングトップ３０～名字由来ｎｅｔセレクト～

９月１９日は「名字の日」です。明治３年９月１９日に「平民苗字許可令」という法律が布告されたことから制定されました。

「２０１８年９月珍しいレア名字ランキングトップ３０～名字由来ｎｅｔセレクト～」の第１位は「阿母（あぼ）」さん。鹿児島県などにみられる名字です。同県の樋脇町市には「阿母峠（あぼんとうげ）」という峠が実在しています。関連姓に「阿保」さんなどがあり、兵庫県姫路市などに同地名を見ることができます。第２位は「団子（だんご）」さん。近年、福井県敦賀市にみられる名字です。お月見などがある秋にぴったりの名字が２位にランクインしました。第３位は「白紙（しらかみ）」さん。同じ「しらかみ（しらがみ）」の読みを持つ「白神」さんや「白髪」さんの関連姓とされており、千葉県や大阪府などにみられるほか、地名としてもみられます。「阿母」さん「団子」さん「白紙」さんはどれも、全国人数およそ１０人の希少姓です。

秋を連想できる名字も多くランクイン。第９位は「梨（なし）」さん。「なし」のほかに「さわらぎ」などとも読み、現在の大阪府北部と兵庫県の一部である摂津国島上郡沢良木を起源のひとつとする「沢良木（さわらぎ）」さんや「椹（さわらぎ）」さんと起源をともにするとされており、近年高知県などに多くみられる名字です。第１７位は「月見里（やまなし）」さん。山がないと月がよく見えることが由来のひとつとされる名字で、全国人数およそ２７０人のほとんどが、千葉県（およそ１４０人）と静岡県（およそ１２０人）にみられます。第１９位は「仲秋（なかあき）」さん。全国人数およそ４００人のうち、７３％（およそ２９０人）が静岡県にみられます。第２１位は「夏秋（なつあき）」さん。三重県名張市夏秋発祥とされる名字で、実りの秋を期待してつけられた佳称地名が由来のひとつとされています。

三文字名字は５件（１７％）ランクイン。第１４位「口分田（くぶんでん）」さんは、現在の滋賀県である近江国坂田郡口分田村が起源とされる名字です。第２７位「五百蔵（いおくら）」さんは、現在の兵庫県南西部である播磨国明石郡五百蔵が起源のひとつとされる名字。全国人数およそ１，３００人のうち、５０％（およそ６５０人）の「五百蔵」さんが兵庫県にみられます。第２８位「金田一（きんだいち）」さんは、現在の福島県、宮城県、岩手県、青森県の四県の太平洋側である陸奥国二戸郡金田一村が起源とされる名字。アイヌ語で「山間の市場」の意味をもつといわれています。第２９位「久留島（くるしま）」さんは、現在の愛媛県である伊予国野間郡久留島が起源のひとつとされる名字。広島県や香川県などに多くみられます。今回ランクインした名字の有名人には、第２２位に、サッカー日本代表で鹿島アントラーズ所属の「昌子源（しょうじ　げん）」選手、第２４位に競艇の「毒島誠（ぶすじま　まこと）」選手などがいらっしゃいます。今回は、「梨」さんの他に第４位「茄子（なす）」さんや第６位「月（つき）」さん」など秋を感じられる名字が数多くランクインしました。また、第８位「帯（おび）」さんや「口分田」さんなど、日本や歴史を感じる名字も多くみられました。ランクインした名字の詳細については、名字検索No.1サイト「名字由来net（Ｗｅｂ）（https://myoji-yurai.net/rareNameSep2018.htm）」をご覧ください。

※上記データは月間８００万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net（Web）」の名字データベースから、政府調査系機関や電話帳データをもとに、実世帯が確認できる名字のみを集計しました。全国人数の少ない順に抽出し、全国人数は四捨五入で算出しました。今回調査で第２７６回目（前回は「２０１８年ひらがなの名前ランキングベスト３０」を発表）。