江戸時代のレア名字ランキングベスト20
江戸時代のレア名字ランキングベスト205月は江戸三大祭り「神田祭」がある祭り月。
「江戸時代のレア名字ランキングベスト20」の第1位は、「支倉常長(はせくらつねなが)」の「支倉(はせくら)」です。現宮城県北中部と岩手県南東部である陸前国柴田郡支倉村が起源で、宮城県に多い名字です。支倉常長は祖先が桓武天皇の血筋ですが、仙台藩主・伊達政宗の家臣として仕えました。スペインやローマ教皇と会見を果たしたことで有名です。第2位は「天草四郎(あまくさしろう)」の「天草(あまくさ)」です。古代、天草が海人族の領有した陸地のことを意味したことから、海に関連があり、「島原の乱」の天草四郎も、美しい海のある熊本県西南部出身です。第3位は、「由比正雪(ゆいしょうせつ)」の「由比(ゆい)」です。現静岡県である駿河国庵原郡由比が起源です。由比正雪は「慶安の変」を起こした人物です。
今回ランクインしている名字を持つ人物の中には、出生地と名字の起源が一致する人物も多くみられます。第5位「伊能(いのう)」は、現在も千葉県に多くみられ、「伊能忠敬(いのうただたか)」も千葉県の測量家です。日本全国を17年かけて歩き、国土の正確な姿を明らかにしました。第6位は、「大塩平八郎(おおしおへいはちろう)」の「大塩(おおしお)」です。第8位は寛政の改革を実施した「松平定信(まつだいらさだのぶ)」の「松平(まつだいら)」。第12位の「保科(ほしな)」は、長野県に起源をもち、「保科正之(ほしなまさゆき)」も長野県の保科家に養子に入り、藩主を勤めました。第15位「二宮(にのみや)」は、諸国の神社名に起源を持つとされ、愛媛県に多くみられます。栃木県真岡市には「二宮尊徳(にのみやそんとく)」を祀る「二宮神社」があります。第18位「水野(みずの)」は、江戸時代の大名家のひとつで、「水野忠邦(みずのただくに)」は天保の改革を行った政治家です。第19位「新井(あらい)」は、現群馬県である上野国新田郡新井が起源のひとつとされ、「新井白石(あらいはくせき)」も群馬県に所縁ある政治家・朱子学者です。
今回の徳川家・幕末期の人物・文化人・外国人をのぞき抽出した江戸期有名人のランキングでは、上位第3位までは全国人数が1,000人以下の非常に珍しい名字がランクインする結果となりました。江戸時代の歴史上の有名人には、やや珍しい名字が多い、という傾向がみえたといえます。この機会に珍しい名字の江戸時代の人物や、その功績について、振り返ってみると面白いかもしれません。
今回の「江戸時代のレア名字ランキングベスト20」にランクインした名字の詳細については、名字検索No.1サイト「名字由来net(Web)(https://myoji-yurai.net/rareNameEdo.htm)」をご覧ください。
※上記データは月間700万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net(Web)」の名字データベースから政府調査系機関や電話帳データをもとに当会の厳選なる審査により、江戸期の歴史上の人物(徳川家・幕末期の人物・文化人・外国人をのぞく)を抽出し、名字を人数の少ない順で集計致しました。全国人数は四捨五入で算出しています。今回調査で第258回目(前回は「母のつく名字ランキングベスト30」を発表)。
5月は江戸三大祭り「神田祭」がある祭り月。
「江戸時代のレア名字ランキングベスト20」の第1位は、「支倉常長(はせくらつねなが)」の「支倉(はせくら)」です。現宮城県北中部と岩手県南東部である陸前国柴田郡支倉村が起源で、宮城県に多い名字です。支倉常長は祖先が桓武天皇の血筋ですが、仙台藩主・伊達政宗の家臣として仕えました。スペインやローマ教皇と会見を果たしたことで有名です。第2位は「天草四郎(あまくさしろう)」の「天草(あまくさ)」です。古代、天草が海人族の領有した陸地のことを意味したことから、海に関連があり、「島原の乱」の天草四郎も、美しい海のある熊本県西南部出身です。第3位は、「由比正雪(ゆいしょうせつ)」の「由比(ゆい)」です。現静岡県である駿河国庵原郡由比が起源です。由比正雪は「慶安の変」を起こした人物です。