２０１７年ベスト・オブ・名字

「２０１７年ベスト・オブ・名字」に輝いたのは「神（じん、かみ）」さんでした。２年連続で第１位。「神」さんは、全国におよそ１４，１００人みられ、４２％（およそ５，９００人）が青森県に集中しています。ユーザー様の投票アンケートでは、「神ってMAXに凄い名前なので！これ以上、上がないと思います」「唯一無二のような感じがするから」「響きが良いのと厳粛さがある」という意見を集め、堂々のＶ２に輝きました。

第２位は「小鳥遊（たかなし）」さん。全国におよそ３０人の珍しい名字で、「高梨」姓からの転化といわれています。人気の理由は「三文字であって人目をひく。それなりに珍しいし、しかし響きは落ち着いていて見た目と読みのバランスがよい」「可愛い」「漢字が綺麗」「三文字がいい」などがあり、「三文字で見た目の良い名字が人気」であることがわかります。

３位は、「勘解由小路（かでのこうじ）」さん（全国人数およそ１０人）、「公家のような苗字だから」「公家を色濃く残している名字」などの声が多く、「公家的な名字に品を感じる」というのが人気の理由のようです。５位「五郎丸（ごろうまる）」さんの理由として多かったのは、「小鳥遊」同様、「三文字」でした。

他にも、７位「鈴木（すずき）」さん、８位「小林（こばやし）」さん、１２位「佐藤（さとう）」さん、１３位「高橋（たかはし）」さん、１６位「中村（なかむら）」さん、１９位「井上（いのうえ）」さん、２３位「伊藤（いとう）」さんの声で多かったのは「知人のイメージが良いため」「同期の出世組の一人」「定番だから」「すっきりしてそうだから」「読みやすく、書きやすいものがいいから」という「身近にいる友人や知人の印象」や「普通が良い」という「日本人の横並びが良い」といった感覚が、名字の憧れに反映されていることがわかります。

１１位「渡辺（わたなべ）」さん、１７位「松本（まつもと）」さんは、「響きと漢字の見た目」、「松の字は縁起が良いから」といった見た目の文字のイメージに人気が集まりました。

投票の結果から、「日本人が自分のなりたい名字」として「高貴さや崇高さ」「縁起の良さ」を選ぶ一方で「普通」や「身近」といったものにも良いイメージを抱いていることがわかります。「三文字」の「響きや見た目、バランス」といった点も憧れを集める傾向にあることがわかりました。

※月間７００万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net（Web）」から「２０１６年間名字アクセスランキングベスト１００」の上位３０位（６,１７２,６３３アクセス）の名字で、なりたい名字をユーザー様に投票いただき決定いたしました。投票期間（２０１６年１２月８日～２０１７年１月９日）。投票数が同数の場合は、「２０１６年年間名字アクセスランキング」の順位が高い名字を上位としています。今回調査で第１９２回目（前回は「２０１７年第１回珍しい名字ランキングトップ３０」を発表）。