五月にまつわる名字ランキングベスト１６

「五月」を含む名字と「さつき」と読む名字をランキングいたしました。

早苗を植える月の意味を持つ皐月。
皐月といえば近年では競馬の皐月賞が有名です。
G１皐月賞は蛯名騎手のディーマジェスティが１着でしたが、元来の「青々とした田圃」をイメージする「さつき」にはどのような名字があるでしょうか？

今回の「五月にまつわる名字ランキングベスト１６」の第１位にランクインしたのは、全国人数がおよそ７，０００人で、全国順位が２，１５３位の「五月女（さつきめ）」さん。
「さつきめ」さんや「さおとめ」さんなどと読むこの名字は、現在の栃木県である下野国塩谷郡早乙女村が起源のひとつとされていて、近年も、栃木県に多く見られます。
栃木県のほかには埼玉県や東京都など、主に関東地方に多い名字です。
続いて第２位は「柵木（さつき）」さん。
「さつき」さんや「さくぎ」さんなどと読むこの名字は、全国人数およそ１，６００人で、全国順位は６，０６１位。
「柵木」さんは近年、愛知県東部である三河付近に多くみられる名字です。
そして、第３位にランクインしたのは、全国人数がおよそ７７０人、全国順位が９，７３１位の「札場（さつき）」さん。
「ふだば」さんや「さつき」さんなどと呼ばれる「札場」さんは、現在西日本に多く存在し、その中でも特に、大阪府や兵庫県、岡山県に多い名字です。
旧暦の五月を意味する「皐月（さつき）」さんは第４位、「皐（さつき）」さんは第９位にランクインしています。
どちらも現在の兵庫県南西部の播磨が起源のひとつとされていて、近年も兵庫県に多くみられる名字です。
第５位「四月朔日」さん、第８位「綿抜」さんは、どちらも「わたぬき」さんや「さつき」さんなどと読みます。
「四月朔日」さんは、旧暦の四月一日に着物などの綿を抜いたところからきていて、暦の四月一日は、現在の暦の五月上旬にあたります。
また、「綿貫」さんも「綿入れを脱ぐ」季節であることからきているようです。





今回ランクインした名字の有名人には、芸名ではあるものの、イラストレーターの「五月女（そおとめ）ケイ子」さん。
歌手の「五月（さつき）みどり」さんなどがいらっしゃいます。
「さつき」と読む名字には様々な種類があるとわかる結果になりました。



※上記データは月間７００万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net（Web）」の名字データベースから、電話帳データをもとに 実世帯が確認できる「五月」の漢字、「さつき」の読みを含む名字のみを集計。
人数が多い名字を上位としてランキングし、全国人数は四捨五入で算出。
今回調査で第１５７回目（前回は「『山』にまつわる名字ランキングベスト３０」を発表）。