『伊藤』さんの都道府県別名字ランキング

日本全国におよそ１，０８４，０００人が存在し、日本で５番目に多い名字である「伊藤」さん。
三重県、愛知県、岐阜県を中心に１位や上位となっていて、東海地方に多い名字といえます。
過去発表した名字ランキングで、東日本地域に多い「鈴木」さん（http://myoji-yurai.net/myojiPrefectureRanking.htm?myojiKanji=%E9%88%B4%E6%9C%A8）や、西日本地域に多い「田中」さん（http://myoji-yurai.net/myojiPrefectureRanking.htm?myojiKanji=%E7%94%B0%E4%B8%AD）、そして東海地域に多い「伊藤」さん、という特徴があります。
なぜ東海地域に多いかというと、そもそも「伊藤」姓の由来が、現在の三重県である「伊勢国」に住んだ「藤原」氏が称したことから発祥したとの説が有力で、現在も三重県に多く見られる理由のひとつと考えられているためです。
三重県発祥の「伊藤」氏の家紋は木瓜や藤紋とされています。
※「伊藤」さんの県内順位が1 位となったのは全国で三重県のみ（三重県の名字コラム参照（http://myoji-yurai.net/columnMie.htm））。
東海三県ではいずれも伊藤さんの県内人口と県内人口に占める割合は高く、三重県では１位・県内比率２．７８％、愛知県では３位・県内比率２．１６％、岐阜県では２位・県内比率１．７４％となっています。
県内人口の最も多いのは秋田県で３．１％。
約３０人に１人が伊藤さんということになります。
奥州は藤原氏ゆかりの地であり、さらに、北陸から戦乱を避け、秋田県に移住したことが理由のひとつとも考えられます。





一方、「伊藤」さんの住んでいる割合が最も低い都道府県は、人口１，４１５，０００人中およそ６４０人（０．０４％）の沖縄県で、次いで鹿児島県でした。
鹿児島県には県内人口の０．０８％しか存在しない比率となります。
人数の少ない割合の下位５県はいずれも沖縄、九州、中四国の各県（沖縄県・鹿児島県・徳島県・岡山県・宮崎県）で、南に行くほど「伊藤」さんは、出会う比率が少なくなるといえます。

「いとう」の別の漢字では「伊東」さん（全国におよそ１１１，０００人）、「井東」さん（およそ１，０００人）、「猪頭」さん（およそ２２０人）など数多くみられます。

「伊藤」姓の有名人は多く、初代内閣総理大臣の「伊藤博文（いとうひろぶみ）」や、伊藤忠商事の創設者「伊藤忠兵衛（いとうちゅうべえ）」、尾張藩御用達の呉服商から発展した「松坂屋伊藤家（まつざかやいとうけ）」などがいます。
フィギュアスケート女子銀メダリストの「伊藤みどり（いとうみどり）」さんは愛知県の出身、女優の「伊藤麻衣子（いとうまいこ）」さん、中日ドラゴンズの「伊藤準規（いとうじゅんき）」投手なども愛知県出身です。



※月間７００万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net（Web）」のデータベースから、電話帳データをもとに、実世帯が確認できるもののみを集計しました。
今回調査で第１５０回目（前回は「２０１６年桜にまつわる名前ランキングベスト３０」）。