東京２３区名字ランキング

「東京２３区名字ランキング」の第１位は、「中野」さん。
全国人数はおよそ２９７，０００人です。
ルーツのひとつは現在の東京、埼玉、神奈川の一部である武蔵国多摩郡中野村発祥の日奉姓西党とされています。
語源は、上野・下野に対して中間の野、中心の野という意味からきている、といわれています。
現在は全国順位４９位であり東京都の順位は６２位となっています。
全国人数およそ１割の２６，１００人が都内に集中しています。
２位は全国におよそ９６,２００人みられる「渋谷」さんです。
「渋谷」さんは、現在の神奈川県である相模国高座郡渋谷庄が起源（ルーツ）のひとつといわれており、渋谷庄出身者が開拓したことに地名が由来するという説もあります。
都内にはおよそ１２，７００人が住んでいます。
３位は「足立」さんでした。
「足立」さんは、全国人数およそ９５，５００人でおよそ６，５００人が東京都に集中しています。
現東京都、埼玉県広域、神奈川県北部である武蔵国造の末、足立郡司の子孫ともいわれています。
１位から３位を見ると、旧東京都である武蔵国や近隣にルーツがあるとされる名字がランクインいたしました。

５位の「大田」さん、９位の「北」さんという名字は全国人数の６％程度しか都内にはいらっしゃいませんでしたが、４位の「荒川」さんから１２位の「港」さんの多くの名字が、全国人数のおよそ１０％が東京都に集中しています。
「北」や「大田」といた地名は全国にみられるため、全国に散布されていると考えられます。
それに対し、全国人数のおよそ１０％以上が都内に集中している「豊島」「目黒」「板橋」「品川」「千代田」「江戸川」といった名字は、いずれも旧武蔵国（現東京都）がルーツのひとつとされており、都内在住者が多いと考えられます。
東京２３区の地名にも見られる「千代田」さんは前回発表の「十、百、千の数字にまつわる名字ランキングベスト３０（http://myoji-yurai.net/rareNameThousand.htm）」でも１５位にランクインしています。





ベスト３０にランクインした名字で東京都出身の有名人では、富嶽三十六景などを残し江戸期に活躍した浮世絵師「葛飾北斎（かつしかほくさい）」や、俳優で「松方弘樹」さんの実弟「目黒 祐樹（めぐろ ゆうき）」さん、お笑いコンビ「品川庄司」の「品川祐（しながわゆう）」さん、ファッションモデルの「中野 唯花（なかの ゆいか）」さんなどがいらっしゃいます。

今回の調査で、実在が確認できなかった名字としては、「世田谷」「台東」「中央」「文京」がありました。
「文京区」は「小石川区」と「本郷区」の合併、「中央区」は「日本橋区」と「京橋区」の合併、「台東区」は「下谷区」と「浅草区」が合併されて名付けられた比較的新しい名称です。
今後、名字として新たに確認される可能性もあります。
ランキング全体を見ると、旧東京都である武蔵国にルーツがあるとされる名字は９件（およそ５０％）で、日本の名字の大半が地名や地域に由来する、とされる特徴が出た今回の調査結果となりました。



※月間４００万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net（Web）」のデータベースから、電話帳データをもとに、東京２３区の名称と同様の名字で実世帯が確認できるもののみを集計しました。
人数が多い名字を上位としてランキングを作成しています。
今回調査で第127回目（前回は「十、百、千の数字にまつわる名字ランキングベスト３０」）。