２０１８年全国名字ランキングトップ５０００

全国ランキング第1位は「佐藤」さん。全国人数がおよそ１，８８７，０００人。一方、最下位５，０００位は「星原（ほしはら）」さん。「星原」さんの全国人数はおよそ２，１００人。そのうち２６％（およそ５４０人）が鹿児島県、１３％（およそ２７０人）が熊本県など、九州地方で多くみられる名字です。日本の名字ベスト１０である「佐藤」さんから「加藤」さんまでの全国人数を合計すると、およそ１２，６４２，０００人となり、日本の総人口１２５，５８４，０００人（平成２９年１月１日総務省統計局調べ）の１０％に相当します。下位の４，９９１位～５，０００位の１０名字を合計すると、全国におよそ２１，０００人で総人口のわずか０．０２％しか存在せず、大変貴重な名字であることが理解できます。

今回、第４，９７９位の「運天（うんてん）」さんは、同地名が沖縄県国頭郡にみられ、全国人数の９０％（およそ１，９００人）が沖縄県にみられます。源為朝が荒天時に運を天にまかせ船の流れるままにしたところ安着した入江であることから、この地名ができたとの説があります。第４，９８４位「岡上（おかがみ）」さんは高知県、大阪府、兵庫県で多くみられます。現在の東京都、埼玉県広域、神奈川県北部である武蔵国が起源（ルーツ）とされています。由来は「岡」は岡（丘）の地形を表し、「上」は下や中に対して高いところや奥を表すと言われます。第４，９８５位の「行徳（ぎょうとく）」さん、全国の行徳さんのうち６２％（およそ１，３００人）が福岡県にみられます。仏語の行徳（徳を積むこと）に因み、仏堂や僧名などから地名になったと言われます。第４，９８８位「枝松（えだまつ）」さんは岡山県、山形県で多くみられます。由来は「枝」とは本村からわかれた分村、枝村、子村のことと言われます。第４,９９５位の「甲賀（こうが）」さんは、現在の滋賀県である近江国甲賀郡が起源のひとつとされる名字。第４,９９７位の「粟井（あわい）」さんは現在の岡山県である美作国英田郡が起源のひとつとされ、岡山県や兵庫県に多くみられる名字です。

今回５,０００位以内にランクインした名字の有名人には、第４，９７７位の「出浦（いでうら）」さんに、戦国時代から江戸時代前期にかけての武将で真田氏の家臣「出浦 昌相（いでうら まさすけ）」、第４，９９１位「比屋根（ひやね）」さんに、プロ野球選手で東京ヤクルトスワローズ所属の「比屋根 渉（ひやね わたる）」選手、第４，９９２位「町（まち）」さんにアナウンサー「町 亞聖（まち あせい）」さんやSKE４８の「町 音葉（まち おとは）」さん、第４,９９６位の「小越（おごえ）」さんに、「ミュージカル『テニスの王子様』２ｎｄシーズン」主演の「小越　勇輝（おごえ　ゆうき）」さん、などがいらっしゃいます。「出浦」さんは、現在の長野県である信濃国更級郡が起源のひとつとされる名字です。全国人数の４２％（およそ８８０人）が埼玉県にみられますが、長野県に隣接した秩父地方に集中しています。「町」さんの由来は「待つ」と同源で、古代は神の降臨を待ち、そこで祭りをする場のことで、のちに人と待ち合わせるところとなり、集合する場所になったと言われます。

日本の名字の八割以上が地名姓といわれるように、「押見」「但野」「行徳」「舘山」「甲賀」など地名由来の名字も多くランクイン。また、第４，９７６位「隈本（くまもと）」さんと「熊本」さん、第４，９８０位「志茂（しも）」さんと「下毛」さんのように、漢字が異なる同じ読みの名字も、多数ランクインしています。上位５,０００位までのランキングと名字の詳細については、本日発表の名字検索サイトNo.1サイト「名字由来net（Web）（https://myoji-yurai.net/prefectureRanking.htm?prefecture=%E5%85%A8%E5%9B%BD&page=9）」をご覧ください。

※上記データは月間７００万アクセスの「名字由来net」アプリと「名字由来net（Web）」の名字データベースから、政府調査系機関や電話帳データをもとに、実世帯が確認できる名字のみを集計しました。当会の厳選なる審査により珍しい名字を選出。全国人数の多い順に抽出し、全国人数は四捨五入で算出しました。今回調査で第２４８回目（前回は「２０１８年男女別春にまつわる名前ランキングベスト１５」を発表）。